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消化器外科(外科)



診療科の特徴

消化器外科長 西脇 由朗

患者さんとそのご家族に納得のいく説明を行い、合併症の少ない手術を施行し、適切な化学療法を行い、良好な治療成績をあげることを目指しています。
また、開業医の先生よりご紹介いただいた救急患者さんを「ことわらない」をモットーに365日緊急手術が行える体制をとっています。

手術術式の特徴

胃切除術や大腸切除術に腹腔鏡下手術を導入
原発性肝癌に対する積極的な肝切除術
胆管癌、胆嚢癌、膵癌に対して血行再建を伴う拡大手術
下部直腸癌に対する自然肛門温存手術
急性胆嚢炎に対する急性期腹腔鏡下胆嚢摘出術
成人ソケイ部ヘルニアに対するダイレクト・クーゲル法あるいはメッシュ・プラグ法による短期入院手術

消化器癌に対する外科的治療を含む集学的治療

進行・再発大腸癌あるいは胃癌に対する分子標的薬を含めた化学療法(特に外来化学療法の推進)
転移性肝腫瘍に対する積極的肝切除術(術前化学療法も施行)
胆管癌、胆嚢癌、膵癌に対する化学療法
下部直腸癌に対する術前化学放射線療法

腹腔鏡下手術

胆嚢摘出術、胃切除術、結腸・直腸切除術、脾臓摘出術、副腎摘出術、ヘルニア根治術などを腹腔鏡下で行っています。

クリニカルパス導入によるチーム医療の推進

現在、腹腔鏡下胆嚢摘出術・幽門側胃切除術・胃全摘術・結腸切除術・直腸切除術・虫垂切除術・ソケイヘルニア根治術・胃癌PDTにクリニカルパスを適用しています。

ヘルニア専門外来

高齢者の増加に伴い、ソケイへルニアや大腿ヘルニアの患者さんが増えています。月曜日(宮﨑医師担当)と木曜日(金井医師担当)に開設していますが、他の曜日も随時診療しています。上記ヘルニア以外にも腹壁瘢痕ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、臍ヘルニア、白線ヘルニア、横隔膜ヘルニア、上腰ヘルニアなどを手術しています。

ポート専門外来

抗癌剤の治療や栄養管理に皮下埋め込み式ポートが良く用いられるようになってきました。針の穿刺が容易で、漏れる心配が少なく、点滴中に体を動かすことも比較的自由です。また、点滴をしていないときにお風呂に入ることも可能です。外来での抗癌剤治療や在宅での栄養管理を考慮し、水曜日(大菊医師担当)と金曜日(立田医師担当)に開設しています。平成30年は129件のポート留置術を施行しています。

肛門疾患専門外来

内・外痔核、痔瘻、裂肛など肛門部の疾患に対して専門外来を開設しています。火曜日に原田医師が担当しています。

術前経口補水の導入

従来は、全身麻酔をする時には、手術前夜から食事だけでなく飲水も禁止という考えが主流でした。これは胃の内容物が麻酔中に逆流して誤って肺に入ってしまうことで発生する誤嚥性肺炎を予防するためです。しかし、最近の臨床研究では手術の3時間位前までなら成分の調整された飲料を摂取しても、安全に管理できることが明らかになってきました。術前の絶飲食をなくし経口補水液を摂取することで、術前の点滴が不要になります。点滴による事故のリスクもなくなるため、医療安全上のメリットも大きいと言われています。当院消化器外科では平成23年から術前の「絶飲食+点滴」の管理を「経口補水療法」に切り替え、患者さんのストレスの軽減や医療安全の向上に役立てています。

癌に対する光線力学的療法(Photodynamic therapy,PDT)

光線力学的治療は光感受性物質(薬剤)とそれに適合した励起波長を有するレーザーによる光化学反応を利用した癌治療法です。日本では1996年にフォトン(ファイザー社)とエキシマダイレーザー(波長630nm、浜松ホトニクス社製)によるPDTが、保険適用となりました。この時に認められた対象疾患は表在型食道癌、早期胃癌、早期肺癌、そして子宮頸部初期癌(異形成も含む)の4疾患でありました。
当院では1996年にエキシマダイレーザーを購入し、現在までに、胃癌47例(延べ回数53回)、食道癌5例(6回)、肺癌2例、子宮頸部癌(異形成)7例に適応し良好な成績を挙げてきました。また、保険適用外の口腔内癌4例(7回)、乳癌皮膚転移1例、胆管癌1例、十二指腸癌1例にも使用してきました。PDTの最大の特徴は患者さんへの身体的負担が少ない点であります。癌を有する対象臓器は障害を残すことなく温存できます。例えば若い女性の子宮頸癌治療後も妊娠は可能であります。さらに、早期の癌であれば この治療のみで根治が期待できます。
しかし、フォトフリンを用いたPDTには日光過敏症と呼ばれる副作用があります。フォトフリンは治療前に静脈注射すると癌に選択的に集積し長く留まる特性を持っていますが、わずかに皮膚に移行しそこにしばらく残存します。そのため、注射後2週間くらい光を制限した部屋(50~300ルックス程度)への入院が必要となります。また退院後も2ヶ月近く直射日光や強い光への注意がいります。現在では肺癌や脳腫瘍そして食道癌(化学放射線治療後)には、日光過敏症の少なく遮光期間が短いレザフィリン(MeijiSeikaファルマ)と持ち運びのできる比較的安価なダイオードレーザー(波長664nm、Panasonic社製)が保険適用になっています。当院もこのレーザーを2015年11月に導入しました。PDTによる治療後に出血・穿孔などはなく日光過敏症が唯一の副作用と言ってよいほどPDTは安全な治療法であります。

胃、小腸、大腸の病気

胃癌
十二指腸癌、空腸癌、回腸癌
結腸癌、直腸癌
消化管GIST 、リンパ腫
腸閉塞
胃十二指腸潰瘍穿孔
食道胃静脈瘤
炎症性腸疾患
肛門疾患(内外痔核、裂肛、痔瘻など)
肉腫

胆道、胆のう、膵臓の病気

胆管癌、胆のう癌、膵臓癌 
IPMN
急性胆のう炎
胆のう結石
胆のうポリープ
総胆管結石

肝臓の病気

肝細胞癌 
胆管細胞癌
転移性肝癌 
大きな肝嚢胞
肝内結石
肝腫瘍(大きな良性腫瘍)

ヘルニア

ソケイヘルニア
大腿ヘルニア
閉鎖孔ヘルニア
腹壁瘢痕ヘルニア
臍ヘルニア
白線ヘルニアなど

甲状腺の病気

甲状腺癌
甲状腺機能更亢進
良性の甲状腺腫瘤

その他

皮下埋め込み式ポートの留置
外傷性腹腔内内臓損傷

医師紹介

西脇 由朗(にしわき よしろう)

院長補佐 兼 医療機器管理センター長 兼 科長
専門分野
消化器外科(特に肝胆膵外科)
消化器癌のレーザー治療
資格等
浜松医科大学臨床教授
理事:日本レーザー医学会
評議員:
日本肝胆膵外科学会
東海外科学会
日本光線力学学会
指導医:
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本消化器病学会
日本レーザー医学会
日本肝胆膵外科学会(高度技能指導医)
日本胆道学会
専門医:
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本消化器病学会
日本内視鏡外科学会(技術認定医)
日本レーザー医学会
認定医:
日本がん治療認定医機構(認定医、暫定教育医)
消化器がん外科治療認定医
日本医師会認定産業医
略歴
卒業大学名 浜松医科大学
免許取得年 昭和57年

金井 俊和(かない としかず)

副参事
専門分野
消化器外科(特に上部消化管外科)
資格等
浜松医科大学臨床准教授
指導医:日本外科学会、日本消化器外科学会
専門医:日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会
認定医:日本がん治療認定医機構(認定医、暫定教育医)、消化器がん外科治療認定医
略歴
卒業大学名 浜松医科大学
免許取得年 平成2年

田村 浩章(たむら ひろあき)

医長
専門分野
消化器外科(特に肝胆膵外科)
資格等
専門医:日本外科学会、日本消化器病学会        
認定医:日本がん治療認定医機構認定医
略歴
卒業大学名 長崎大学
免許取得年 平成6年

林 忠毅(はやし ただたか)

医長
専門分野
消化器外科(特に大腸肛門外科)
資格等
指導医:日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会
専門医:日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会
認定医:日本がん治療認定医機構(認定医、暫定教育医)、消化器がん外科治療認定医、日本医師会認定産業医
略歴
卒業大学名 三重大学
免許取得年 平成8年

原田 岳(はらだ たかし)

医長
専門分野
消化器外科(特に大腸肛門外科)
資格等
専門医:日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会
認定医:日本がん治療認定医機構認定医、消化器がん外科治療認定医、日本医師会認定産業医、
インフェクションコントロールドクター(ICD)
略歴
卒業大学名 浜松医科大学
免許取得年 平成14年

宮﨑 真一郎(みやざき しんいちろう)

医長
専門分野
消化器外科(特に上部消化管外科)
資格等
指導医:日本消化器外科学会
専門医:日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会 
認定医:日本がん治療認定医機構認定医、消化器がん外科治療認定医
略歴
卒業大学名 浜松医科大学
免許取得年 平成15年

大菊 正人(おおぎく まさひと)

医長
専門分野
消化器外科(特に肝胆膵外科)
資格等
専門医:日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会
認定医:日本がん治療認定医機構認定医、日本静脈経腸栄養学会認定医
略歴
卒業大学名 山梨大学
免許取得年 平成15年

立田 協太(たつた きょうた)

医師
専門分野
一般外科・消化器外科
資格等
JATECコース修了
緩和ケア研修会修了
略歴
卒業大学名 浜松医科大学
免許取得年 平成27年

週間予定

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 一般外来 宮﨑 原田 大菊 金井 立田
専門外来 宮崎
(上部消化管)
(ヘルニア外来)
田村(肝・胆・膵)

原田
(下部消化管)
(肛門疾患外来)
西脇
(肝・胆・膵)

大菊
(肝・胆・膵)
(ポート外来)
(甲状腺)
金井
(上部消化管)
(ヘルニア外来)

林(下部消化管)
立田
(ポート外来)
午後 田村(肝・胆・膵) なし 林(下部消化管)

実績

平成29年の外科手術実績…手術総数:881件
緊急手術 177件
大腸癌切除 95件
(このうち、腹腔鏡補助下切除) 45件
胃癌切除 39件
(腹腔鏡下切除) 10件
肝胆膵癌切除 24件
甲状腺切除 6件
胆嚢摘出術 117件
(腹腔鏡下切除) 92件
ソケイ部のヘルニア 113件
虫垂切除術 69件
腸閉塞手術 28例
皮下埋め込み式ポート留置術 129件
その他(悪性リンパ腫、GIST、後腹膜肉腫、胃十二指腸潰瘍穿孔、良性の腸疾患、ソケイ部以外のヘルニア、肛門疾患、外傷など) 261件
日本外科学会指定施設
日本消化器外科学会認定施設(専門医制度指定修練施設)
日本消化器病学会認定施設
日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設
日本胆道学会指導施設
大腸肛門病学会関連施設