ロボット支援腎摘除術について
ロボット支援腎摘除術は転移のない腎がんに行われる手術治療です。
T1a: 直径4cm以下で腎被膜内にとどまる
T1b: 直径が4-7cmで腎被膜内にとどまる
T2: 直径が7cm以上で腎被膜内にとどまる
T3: 腎静脈浸潤(区域静脈以上), 腎盂腎杯浸潤,
腎周囲脂肪組織浸潤のいずれかがある
T1b: 直径が4-7cmで腎被膜内にとどまる
T2: 直径が7cm以上で腎被膜内にとどまる
T3: 腎静脈浸潤(区域静脈以上), 腎盂腎杯浸潤,
腎周囲脂肪組織浸潤のいずれかがある
ロボット支援腎摘除術の特徴
従来の開腹術に比べ出血量が少なく、傷も小さいため、低侵襲で行うことが可能です。
具体的にはお腹の複数箇所の1cm~2cm程度の傷からロボットの鉗子を挿入し手術を行います。腎臓が遊離したのちに傷の一つを腎臓が体外に摘出できる大きさに延長し、腎臓を摘出します。このため従来の開腹手術にくらべ傷も小さく済みます。また視野を保つために炭酸ガスを利用して気腹を行い手術を行いますが、この気腹により常時圧迫止血されている状態となり、出血量を抑えることが可能となります。
ロボットの鉗子は非常に小さく繊細な動きが可能で術者の手の動きを正確に模倣することが可能です。腎臓に出入りする血管は複雑なため、小さく繊細で正確な動きが重要となります。
具体的にはお腹の複数箇所の1cm~2cm程度の傷からロボットの鉗子を挿入し手術を行います。腎臓が遊離したのちに傷の一つを腎臓が体外に摘出できる大きさに延長し、腎臓を摘出します。このため従来の開腹手術にくらべ傷も小さく済みます。また視野を保つために炭酸ガスを利用して気腹を行い手術を行いますが、この気腹により常時圧迫止血されている状態となり、出血量を抑えることが可能となります。
ロボットの鉗子は非常に小さく繊細な動きが可能で術者の手の動きを正確に模倣することが可能です。腎臓に出入りする血管は複雑なため、小さく繊細で正確な動きが重要となります。
※図および写真はインテュイティブ社より正式に許可をいただき使用しています。著作権で保護されており、転用は禁止します。
※図および写真はインテュイティブ社より正式に許可をいただき使用しています。著作権で保護されており、転用は禁止します。
ロボット支援腎摘除術の合併症
手術の合併症は頻度が少ないが起こりうるものがあります。もちろん細心の注意を払いながら手術を行い、術後の経過観察についてもしっかりとみていく予定です、もし合併症が起こった場合は可能な限り対応を行っております。
出血/血腫
ロボット支援手術は開放手術に比べ出血は少なく、 輸血の可能性は低いです。しかし、輸血を要する可能性もあり、 その場合には日本赤十字センターの輸血を行います。 また、 術後に再出血を生じる可能性もあり、 輸血などの保存的治療で対応できない場合は、再手術を必要とすることがあります。
感染
術前から抗菌薬による予防を行いますが、創部感染を生じた場合には、 創部の離開や発熱を生じる可能性があります。 抗菌薬治療などを行います。
周囲臓器損傷
腎臓の周りには、 肝臓、脾臓、腸、 下大静脈、横隔膜などの臓器が多数あります。 癒着の程度や、腎臓との距離が近い場合には、手術中に傷つけてしまう可能性があります。 損傷を認めた場合には、 専門医と協力して治療を行います。 また、安全を期すために開腹手術へ移行する場合があります。
腸閉塞
手術の後、腸が癒着したり、腸の動きが悪くなったりして、腸閉塞となる可能性があります。 絶飲食、 点滴などを行い、必要に応じて消化器科医師と協力して治療にあたります。
摘出した腎臓が良性腫瘍である可能性
摘出した腫瘍は病理組織検査を行い、 組織型などを評価します。病理検査の結果、 良性腫瘍と診断される可能性もあります。ですが術前や術中にこれ以上の判別は困難です。
術後腎機能が低下したことによる影響が出る可能性
腎臓は尿を作り出す臓器であり、対側の腎臓の働きが悪い場合にはそれによる障害が出る可能性があります。具体的には降圧剤の追加や利尿剤の追加、電解質補正の食事制限や薬などであり、さらに腎機能が悪い場合には血液透析が一時的もしくは永続的に必要となる可能性があります。程度に応じて腎臓内科の先生に相談させていただき、対処法を検討します。
機械トラブル
ロボット手術特有の問題移転である機器トラブルに関しては、その発生頻度はきわめて低いと考えますが、万が一発生した場合は代替術式として腹腔鏡下もしくは開腹術へ移行し手術を完遂するよう努めます。 etc...
腎摘除術とは
①腎臓周囲の臓器と腎臓を剥離する。
②腎動静脈の結紮切断
③尿管の結紮切断
④腎臓を遊離摘出する
腎臓を包んでいる脂肪ごと腫瘍と一緒に摘出します。
②腎動静脈の結紮切断
③尿管の結紮切断
④腎臓を遊離摘出する
腎臓を包んでいる脂肪ごと腫瘍と一緒に摘出します。
腎癌の他の治療
・開腹手術:創の痛みなどが強くなる可能性があります。
・腎部分切除術:腎機能がより保てる可能性はありますが出血や尿瘻などのリスクがあります。また腫瘍残存の可能性も上がります。
・抗がん剤の投与:根治の可能性は低いことや効果が弱くなれば薬の変更が必要になります。
・腎部分切除術:腎機能がより保てる可能性はありますが出血や尿瘻などのリスクがあります。また腫瘍残存の可能性も上がります。
・抗がん剤の投与:根治の可能性は低いことや効果が弱くなれば薬の変更が必要になります。
ロボット支援腎摘除目的で当院に受診するには
すでに腎がんであることが泌尿器科のクリニックもしくは病院にて診断された状態と考えますので泌尿器科主治医に相談し予約を取ってもらい、受診の手続きを行ってください。
※泌尿器科主治医の先生へ:「ロボット手術希望」の専門外来が月曜日と金曜日にありますので地域連携室にお電話いただき、受診予約を調整いただけますよう、よろしくご高配のほどお願い申し上げます。
※泌尿器科主治医の先生へ:「ロボット手術希望」の専門外来が月曜日と金曜日にありますので地域連携室にお電話いただき、受診予約を調整いただけますよう、よろしくご高配のほどお願い申し上げます。