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骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がんに対するRa223による治療


Ra223(ゾーフィゴ®)とは

ゾーフィゴは世界で初めてα線を用いた去勢抵抗性前立腺がんの骨転移に対する治療薬です。
α線は放射線の中では強いエネルギーを持ち、0.1mm未満と届く距離が短いため、がんに対し強い効力をもちながらその他の臓器への障害を抑えることが可能です。
投与法は4週間に一回ゾーフィゴを注射します。外来通院にて投与可能でこれを6回繰り返します。注射の1週間前に採血などで副作用をチェックします。

効果

・骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がんに対する臨床試験で全生存率において有意に延長を認めました(ハザード比:0.69, 中央値:ゾーフィゴ群 14.9ヶ月 vs プラセボ群 11.3ヶ月)。
・また有症性骨関連事象の発現を38%減少させ、その発現までの期間も有意に延長を認めました(ハザード比:0.62, 中央値:ゾーフィゴ群 15.6ヶ月 vs プラセボ群 8.1ヶ月)。

副作用

・骨髄抑制:貧血(19.3%), 血小板減少(7.4%), 白血球減少(3.2%)
・消化器症状:悪心(20.8%), 下痢(16.7%), 食欲低下(5.7%)
・骨の痛み(15.8%)
・疲労(12.2%)

特徴

・去勢抵抗性前立腺がんが適応
・骨転移のみに効果がある(骨以外の転移には効果がない)
・抗がん剤やザイティガ®とは併用できない(イクスタンジ®とは併用可能)
・治療終了までに約6か月かかるため、それまで病勢が安定してることが大事。
当院では2024年9月より本治療を開始しております。ご紹介については当院泌尿器科にご紹介ください。
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