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診療科・部門

呼吸器内科



診療科の特徴

副院長 兼
患者支援センター副センター長 兼
衛生管理室長 兼 科部長
佐藤 潤

呼吸器内科は気管支、肺、胸郭など呼吸に携わる臓器に関連する疾患を診療の対象としますが、肺は「体の中の鑑(かがみ)」といわれる程、人間の最も大切な臓器であるといわれています。対応する疾患は気管支喘息などのアレルギー/膠原病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎など多岐に渡り、日々柔軟に対応しています。

いずれも重要かつ専門性が大事な疾患ですが、この中でも特に肺がんの検査/治療の発展は目覚ましく、毎年新しい薬剤が登場しています。高い専門性が求められるこの分野においても、高度な知識と経験を有するスタッフと共に、常に最善の治療を提供できる体制を目指して、日々診療を行っています。

診療の特徴

スタッフが8名(日本呼吸器学会専門医5名(うち、指導医4名)、日本アレルギー学会専門医4名(うち、指導医1名))、専攻医が1名で診療体制を組み診療にあたっています。
外来 週5日の2~3診体制で、1日平均41名の初診、再診患者を診療し、令和4年度は総11,581名(初診588名)の診察実績を残しています。
入院 呼吸器センター病棟(1号館8階、3号館9階)を中心に令和4年度年間入院延べ数14.977名(新入院851名)の診療実績を残しています(疾患別入院患者数は後掲)

主な検査について

気管支鏡検査

肺がんにおいては、診断だけでなく、治療方針の決定に関わる遺伝子異常やタンパク発現解析などにも必要が癌組織の採取に重要な役割を担う検査です。その他、間質性肺炎、感染症、アレルギー疾患など様々な疾患の診断・治療のためにも行います。令和3年度は177件実施し、うち99件で超音波内視鏡を行いました。当院には、呼吸器内視鏡学会指導医 3名、同専門医 1名がそろっており、検査時には局所麻酔と共に鎮静剤を併用することで、安全で苦痛が少なく精度の高い検査を提供しています。

CT(超音波)ガイド下生検

気管支鏡検査で検体の採取ができなかった場合、もしくは採取が困難と予測した場合に主に行います。この手技に習熟した画像診断科の医師を中心として、高度な技術と判断の基に精度の高い検査が行われています。

がん遺伝子検査(AmoyDx® 肺癌マルチ遺伝子PCRパネル/オンコマインDx Target TestマルチCDxなど)

肺がんのうち約85-90%を占める非小細胞肺がんでは、がん細胞が持つ遺伝子異常の探索が治療方針の決定には欠かせません。最善の治療を提案するため、当院では上述のような検査で十分ながん組織が採取された場合には、原則全ての患者さんに遺伝子検査を行う方針です。これらの検査では、状況と検体量に応じて1-47の遺伝子が評価されます。

がん遺伝子パネル検査

国から認定された「がんゲノム医療連携病院」である当院では、採取したがん組織を用いて約100-400のがん関連遺伝子の異常を調べる、がん遺伝子パネル検査が可能です。主ながん遺伝子パネルは、「NCCオンコパネル(124遺伝子)」、「FoundationOne® CDx(324遺伝子)」、「FoundationOne® Liquid CDx(324遺伝子)」です。この検査の保険適応での実施にはいくつか条件(標準療法後の方、十分な利用可能ながん組織がある方、など)があります(詳細はこちら)。肺がんの場合、基本的には、上述のAmoyDx® 肺癌マルチ遺伝子PCRパネル/オンコマインDx Target TestマルチCDxで治療標的となる遺伝子異常が見つからず、かつ十分ながん組織検体があり主治医が必要と判断した場合に行います。詳しくは主治医もしくはゲノム診療センターに問い合わせ下さい。

血液を用いたがん遺伝子パネル検査

がん遺伝子パネル検査に十分ながん組織が無い場合、血液でがん遺伝子を調べることが可能です。FoundationOne® Liquid CDxというパネルでは324遺伝子を評価できます。但し、血液でのがん遺伝子検査はがん組織での検査に比べて検出感度が少し低く、一部評価が難しい項目もあります。血液採取のタイミングも結果に大きく影響します。こちらも、主治医とよく相談することが重要です。

睡眠時無呼吸症候群

イビキや睡眠時の無呼吸、昼間の眠気などを症状とする本疾患の診断、治療の需要性は昨今増加の一途ですが、当院では1泊で睡眠時ポリソムノグラフィーを行って、診断と治療導入を行っています。令和3年度の実績は総34名でした。令和2年4月からは睡眠時無呼吸外来を開設し、多方面からの御依頼を受け対応しています。睡眠時無呼吸症候群の詳細はこちらをご覧下さい。

対象疾患

肺癌
肺炎
気管支喘息
慢性閉塞性肺疾患
間質性肺炎
サルコイドーシス
自然気胸
胸膜炎
呼吸不全
睡眠時無呼吸症候群
肺高血圧症

診療科の枠を越えたチーム体制で、最新の肺がん治療に挑む

浜松医療センターでは「肺がん」の専門外来を設置し、日本臨床腫瘍学会が認定するがん薬物治療専門医(指導医)を中心としたチーム体制で肺がん治療を行っています。内科、外科、放射線(治療・診断)科、など科の枠を越えたカンファレンスを定期的に行ない、患者さん一人一人に適した治療を様々な視点から議論し、選択します。
詳細は、こちらからご覧ください。

医師紹介

佐藤 潤(さとう じゅん)

副院長 兼 患者支援センター副センター長 兼 衛生管理室長 兼 科部長
専門分野
呼吸器一般(気管支喘息、COPD、間質性肺炎)、画像診断
資格等
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本アレルギー学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
日本結核・非結核性抗酸菌症学会 結核・抗酸菌症指導医
インフェクション・コントロール・ドクター
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本医師会認定産業医
日本救急医学会ICLSインストラクター
日本内科学会JMECCインストラクター
難病指定医
肺がんCT検診認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
略歴
卒業大学名:浜松医科大学
免許取得年:平成4年

小澤 雄一(おざわ ゆういち)

がん診療支援推進室員 兼 ゲノム診療センターセンター員 兼 医長
専門分野
肺癌、胸部悪性腫瘍、呼吸器疾患全般
資格等
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医/指導医
日本呼吸器学会専門医/指導医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医/指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本がんサポーティブ学会 会員
米国臨床腫瘍学会(ASCO) 会員
日本肺癌学会データベース委員会 委員
日本肺癌学会肺がん医療向上委員会 委員
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
略歴
卒業大学名:浜松医科大学
免許取得年:平成11年

小笠原 隆(おがさわら たかし)

総合診療内科部長 兼 医長
専門分野
呼吸器一般臨床(気管支喘息、間質性肺炎)栄養管理 肺癌化学療法
資格等
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本アレルギー学会専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本病態栄養学会 専門医・NSTコーディネーター
日本静脈経腸栄養学会 認定医
日本医師会認定産業医
インフェクションコントロールドクター(ICD)
欧州臨床栄養代謝学会ESPEN Diploma取得
略歴
卒業大学名:千葉大学
免許取得年:平成11年

丹羽 充(にわ みつる)

医長
専門分野
呼吸器疾患全般・気管支喘息
資格等
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医
略歴
卒業大学名:三重大学
免許取得年:平成19年

松山 亘(まつやま わたる)

副医長
専門分野
呼吸器疾患全般と呼吸器感染症
資格等
日本内科学会認定医
略歴
卒業大学名:千葉大学
免許取得年:平成23年

赤堀 大介(あかほり だいすけ)

副医長
専門分野
呼吸器疾患全般
資格等
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
略歴
卒業大学名:浜松医科大学
免許取得年:平成23年

長﨑 公彦(ながさき きみひこ)

医員
専門分野
-
資格等
日本内科学会内科専門医
略歴
卒業大学名:愛知医科大学
免許取得年:平成28年

金﨑 大輝(かなさき ひろき)

医員
専門分野
-
資格等
-
略歴
卒業大学名:浜松医科大学
免許取得年:平成29年

平岡 佑規(ひらおか ゆうき)

医師
専門分野
-
資格等
-
略歴
卒業大学名:信州大学
免許取得年:令和3年

週間予定

午前 外来 外来 外来 外来 外来
午後 気管支鏡検査 禁煙外来 気管支鏡検査 病理カンファレンス
入院患者合同
カンファレンス
気管支鏡検査
外科手術症例
気管支鏡症例
がん化学療法
カンファレンス

実績

新入院患者数:703名
肺炎、呼吸器感染症 167名
肺癌 206名
間質性肺炎 59名
呼吸不全 2名
自然気胸 17名
気管支喘息、COPD 22名
睡眠時無呼吸症候群 34名

施設認定

日本内科学会認定施設
日本呼吸器学会認定施設
日本呼吸器内鏡学会認定施設
日本アレルギー学会専門医教育研修施設

関連コンテンツ

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