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核医学検査


使用装置:キヤノンメディカルシステム社
核医学診断用検出器回転型SPECT装置
デジタルガンマカメラ:Symbia E

核医学検査とは

ごく微量な放射線を放出する放射性医薬品を体内に投与すると特定の臓器や組織に取り込まれ放射線を出します。その放射線を“ガンマカメラ”と呼ばれる装置で放射線を撮影し、その分布を画像にする方法です。放射性医薬品を体内に投与する方法は、静脈から注射、服用、吸入などがあります。投与した後、検査用のベッドに仰向けの状態で撮影し、その分布を画像にします。ガンマカメラは、ごく微量の放射性医薬品で安全に身体の各部分の形態および機能(働き)を画像にすることができます。さらに、他の検査法よりも早期に見つけることが出来るのも特徴の一つです。

放射性医薬品とは

放射性医薬品の特徴は、放射線を放出することです。注射した少量の放射性医薬品は、外部から見えない病気の場所や臓器の状態を、放射線(ガンマ線)を出して知らせてくれます。多くの場合、注射した放射性医薬品は、一度は目的の臓器や器官に集まりますが、早いものでは数時間で、遅くても数日で弱くなって、やがてなくなってしまいます。これは、放射性医薬品が体から排泄されたり、放射線を出す能カが時間とともに弱くなってしまうからです。また、放射性医薬品の有効期限は大変短く、検査予定日の朝に病院に届いた薬をその日のうちに使わなければなりません。

次のような方は検査前に知らせて下さい

  • 妊娠中、または妊娠している可能性がある女性
  • 授乳中の女性(数日間赤ちゃんに母乳を与えるのを避けたほうがよい場合があります)
  • 乳幼児がいる女性(赤ちゃんを抱くのを1日程度は避けたほうがよい場合があります)
  • これまで薬を使用してアレルギー反応を起こしたことがある方

検査予約

核医学検査はすべて予約検査です。当日使用する放射性医薬品の有効期限が当日限りであるためです。

-検査を中止される場合は、早めにご連絡を下さい-
連絡先
浜松医療センター(代表)053-453-7111(核医学室/内線:2231)

検査の前処置

多くの核医学検査では前処置は不要ですが、検査の目的によっては絶食、服用中の薬を検査終了時まで一時中止する場合もありますので、注意点や前処置についての説明を守ってください。

核医学室スタッフ

画像診断医:1名
核医学担当診療放射線技師:5名(業務1~2名)
核医学担当看護師:1名
(分からないことが有りましたら、いつでも声をかけて下さい。)

核医学検査について説明

骨シンチ

骨の代謝や反応が盛んなところに集積します。この性質を利用して、骨腫瘍、転移性骨腫瘍の診断や炎症、骨折の診断ができます。
骨に集まる放射性医薬品を静脈内に注射し、薬が骨に集まった約3時間後に撮影を行います。

ガリウムシンチ

腫瘍および炎症に集まる放射性医薬品を用いた検査です。腫瘍や炎症がどの部位にあり、どの程度の進行具合かを調べます。また、治療を開始した後には、治療の効果を確かめるためや、再発していないかどうかを知るためにこの検査が行われます。
放射性医薬品(ガリウム)注射をし、2~3日後に撮影を行います。ガリウムは腎臓や腸管から排泄されるため、お腹に病気がある時は正常な腸と病気の場所が重なって見えにくいことがあります。そのため検査の前日の夜に下剤を飲んでいただくことがあります。また、浣腸が必要な場合もあります。

心筋シンチ

心筋シンチの目的は、血液の流れが足りない心筋の場所があるのか、そこの心筋細胞は生きていて治療で治る見込みがあるのか、さらに心臓のポンプとしての働き具合も知ることができます。また、血管造影検査と比べて患者さんの負担が少ないため治療した後の経過観察によく利用されます。当院では大半が運動や薬によって心臓に負荷をかけて検査する負荷心筋シンチと安静時での心筋シンチを行い比較評価する検査が多く行われております。血管の詰まり具合の程度が軽い例では、安静な状態で検査しても、どの部分に病気があるか判りません。そこで、患者さんの心臓に負荷をかけることによって、病気の部分と正常の部分の区別ができるようになります。負荷中に放射性医薬品を静脈注射し撮影をします。これが負荷心筋シンチです。その後約3時間たった後、安静時にもう一度放射性医薬品を静脈注射し撮影をします。これが安静心筋シンチです。負荷時と安静時を比較し診断を行います。
下図は、負荷安静心筋シンチで、負荷時に血流が低下し(赤矢印)、安静時に血流が改善し、虚血性変化が出現した症例です。その後、カテーテル治療となった症例です。

センチネルリンパ節シンチ

センチネルは日本語で“見張り”という意味です。乳がんの場合、乳房の周囲のリンパ節、特に腋窩リンパ節を通って、リンパの流れに従って全身に拡がる性質があります。乳がんがリンパ管を通じて最初に流れ着くリンパ節がセンチネルリンパ節(赤矢印)ですが、ここに転移が無ければ手術摘出範囲を縮小することができます。 当院では、色素法と核医学法を併用して行っています。センチネルリンパ節に転移がないと判断された場合はリンパ節郭清を省略することにより、上腕の運動障害や脇の下の浮腫・腕のむくみなどの後遺症を軽減できます。検査方法は、放射性医薬品を注射(青矢印)し、測定を行います。

その他、当院で行われている核医学検査

脳血流シンチ、甲状腺シンチ、副甲状腺シンチ、アシアロシンチ(肝機能の評価に使われる検査)、腎動態シンチ(レノグラム)、肺血流シンチ、肺換気シンチ、3相骨シンチ、肝シンチ、肝・胆道系シンチ、出血シンチ、脳槽シンチなどがあります。

核医学治療について説明

疼痛緩和治療
骨転移の痛みを抑える治療薬を静脈に注射し、血液の流れによってがんの骨転移部に集まります。集まった放射線が、がんの骨転移部に照射され、疼痛を緩和する方法です。

バセドウ病のRI内用療法
投与された放射性ヨウ素は甲状腺細胞に集まります。放射性ヨウ素による細胞障害作用を利用してバセドウ病の治療をします。

甲状腺がん術後の外来アブレーション
“遠隔転移のない分化型甲状腺がんにおける甲状腺全摘手術後”の患者さんのみを対象に、残存している甲状腺を破壊する目的で行います。投与された放射性ヨウ素は残存甲状腺細胞に集まり、放出する放射線により治療をします。