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泌尿器科



診療科の特徴

泌尿器科長 永田 仁夫

概要・基本方針

泌尿器科は腎臓、尿管、膀胱、前立腺などの尿路および陰茎、精巣を対象とし、そこに起こる良性、悪性疾患の両方を取り扱うとともに頻尿、排尿困難などの機能性疾患を扱う診療範囲が多岐にわたる科です。スタッフは2名と少ないですが外来診療、検査、さらには良性悪性疾患における手術や薬物療法、悪性疾患に対する抗がん剤治療なども行っております。日々の生活にとって切り離せない排尿という行為を扱っており、普段は気にしていなくてもひとたび困窮すればQOLが著しく低下する領域であると考えます。
教育面では浜松医科大学に出向し学生講義をおこなったり、学生臨床実習を受け入れて泌尿器疾患に対する講義を行っています。スタッフについても積極的に学会に参加・発表を行うことにより最新の知識を診療に還元するべく切磋琢磨しています。

診療の特徴

外来診療について:泌尿器科は尿道および腎盂カテーテル交換、膀胱鏡、腹部超音波検査、残尿測定、尿流量測定など外来にて行う処置および検査が非常に多岐にわたります。外来受診患者数は1日平均30-35人であり、そのうち他科および他院からの紹介初診患者が5-7人程度です。新たな紹介患者が多数紹介されてくることもあり状態の安定した患者様は地域の開業医に連携の上紹介させていただいております。

入院診療について:主治医制をとってはいますが少人数の科であることを生かし、ほぼ毎日すべての患者様について診療方針を協議しチーム医療を行っております。

腎臓の病気

腎癌・腎良性腫瘍
腎結石
腎盂腎炎
腎後性腎不全
腎外傷

尿管の疾患

尿管癌
尿管結石
尿管狭窄

膀胱の疾患

膀胱癌
膀胱結石
神経因性膀胱
尿閉
過活動膀胱
膀胱憩室
膀胱炎

前立腺の疾患

前立腺癌
前立腺肥大症

精巣の疾患

精巣悪性腫瘍
精巣捻転

前立腺癌

前立腺癌の診断は、前立腺に針を刺して組織を採取する検査(針生検)をして確定します。PSA検査の普及により針生検をお勧めする機会が増えていますが、当院では外来での経直腸6本生検もしくは短期入院での経直腸14本生検を基本に対応しており、患者さんの状況、ご希望を考慮して選択しています。治療は、前立腺全摘術、放射線治療、ホルモン療法などがあり、がんの悪性度、進行状況、年齢、ご希望など合わせて相談の上、決定します。放射線治療については強度変調放射線治療(IMRT)の導入により、手術と比較しても遜色ない治療効果が期待できます。進行がんに対してはホルモン療法が中心となりますが、近年新規の治療薬が承認され選択肢が増えています。ドセタキセル・カバジタキセルなどの抗がん剤治療は、できる限り通院で継続できるよう調整します。

腎癌

近年は画像診断の発達によって他疾患にて撮影したCTなどから偶然発見される症例が増えています。腎癌の標準治療は手術であり、大きさ・場所・合併症などにより部分切除もしくは全摘除が行われます。部分切除に関してはロボット手術が保険適応となり、残念ながら未だ当院にロボットがないため他院に紹介させていただいていますが、全摘除については当院でも2017年より腹腔鏡手術を開始しており、2018年は10月までで6例施行し経過は良好です。

膀胱癌

血尿のため受診して発見されることがほとんどでしたが、CT、エコーなどの検査で偶然発見されるケースが増加しています。治療は、尿道から内視鏡を挿入して癌を切除する経尿道的切除術(TUR-BT)を行います。当院ではオリンパス株式会社のTURisシステム®を導入し電解質溶液を使用することにより手術の安全性を高めています。切除した結果により追加治療が必要になる場合があり、筋層浸潤がんでは膀胱全摘術を含めた治療方針の検討が必要となります。化学放射線療法などを施行して、膀胱機能を温存できる場合もあります。

尿管結石

発作時の激しい痛みが特徴ですが、多くは保存的治療(鎮痛、排石促進)をしつつ、自然排石が期待できます。排石困難な場合は、結石の位置、大きさなどにより体外衝撃波結石破砕(ESWL)と経尿道的尿路結石砕石術(TUL)のどちらがより良い適応かを判断し施行します。当院では2016年4月よりレーザー砕石装置を導入し、2016年度は12例、2017年度は30例、2018年度は10月までで30例を超えており、徐々に症例数が増えております。ESWLについては現在人員の関係で2018年6月より一時休止しており、適応症例については施行可能な施設へご紹介させていただいています。

前立腺肥大症

前立腺が肥大すると排尿困難、頻尿などの症状を呈します。良性疾患ではありますが、進行すると腎機能に悪影響があり、尿がまったく出なくなる尿閉状態となることもあります。薬物療法で症状の改善が期待できますが、効果が不十分な場合には、5日程度の入院で経尿道的前立腺切除術(TUR-P)を施行します。TUR-Btと同様にオリンパス株式会社のTURisシステム®を導入し電解質溶液を使用することにより手術の安全性を高めています。

尿路感染症

膀胱炎、急性腎盂炎、急性前立腺炎など、さまざまな程度の細菌感染が起こります。軽症では短期の抗生剤内服治療でよくなりますが、特に結石や腫瘍による尿管閉塞を伴った腎盂炎では、しばしば敗血症を起こして重症となります。経尿道的尿管ステント留置もしくは腎瘻造設術を施行して尿管閉塞を解除することが必要となることがあり、時期を逸せずに適切な治療を施行します。

高齢化に伴ってさまざま泌尿器症状でお困りの方が増えている一方、併存疾患や年齢によって治療選択が限られる場合もあり、本人およびご家族のご希望をふまえて、それぞれの方に最もあった治療を相談していきたいと存じます。

医師紹介

永田 仁夫(ながた まさお)

科長
専門分野
泌尿器科一般
尿路結石症
資格等
医学博士
浜松医科大学非常勤講師
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本尿路結石症学会評議員
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
がん診療にかかわる医師に対する緩和ケア研修会受講
身体障害者福祉法第15条第1項に規定する診断医師(ぼうこう機能障害)
日本泌尿器科学会、日本尿路結石症学会、日本がん治療学会、日本泌尿器内視鏡外科学会、日本透析医学会
略歴
卒業大学名 浜松医科大学
免許取得年 平成9年

秋 亮太(あき りょうた)

医師
専門分野
泌尿器科一般
資格等
がん診療にかかわる医師に対する緩和ケア研修会受講
日本泌尿器科学会、日本がん治療学会、日本泌尿器内視鏡外科学会、排尿機能学会
略歴
卒業大学名 藤田保健衛生大学
免許取得年 平成26年

週間予定

午前 外来(永田)
病棟(秋)
手術 外来(秋)
病棟(永田)
外来(永田)
病棟(秋)
外来(秋)
病棟(永田)
午後 前立腺生検
放射線検査
手術 前立腺生検
放射線検査
手術 放射線検査

実績

部位 手術名 2015年 2016年 2017年
腎臓 腎摘除術 根治的腎摘除術 5 3 4
腹腔鏡下腎摘除術 1
単純腎摘除術 2 1
腎尿管全摘除 腎尿管全摘除 2 4 7
腹腔鏡下腎尿管全摘除 1
尿管 結石砕石 TUL 12 30
PNL 2
膀胱結石砕石術 5 11 3
尿管ステント留置 9 13 10
尿管鏡 1
経尿道的尿管狭窄拡張術 2
膀胱 膀胱腫瘍 TUR-Bt(電解質利用) 53 54 48
TUR-Bt 5 3
経尿道的電気凝固術 5 5 4
膀胱内凝血除去術 1
膀胱全摘除(回腸導管) 3 1
膀胱全摘除(尿管皮膚瘻) 1
膀胱水圧拡張術 1
膀胱異物除去術 1
前立腺 前立腺全摘除 1
TUR-P(電解質利用) 6 16 11
TUR-P 1 1
前立腺生検(手術室) 18 23 25
尿道・陰茎 尿道狭窄内視鏡手術 1
尿道脱手術 1
陰茎切断術 1
環状切除術 1 2
包茎背面切開 1
陰茎折症手術 1
精巣・陰嚢 高位精巣摘除 1 2
精巣摘除術(前立腺癌) 2 4 3
精巣捻転手術 1 1
精巣上体摘出術 1
陰嚢水腫手術 2 4
その他 試験開腹術 1 1
Total 119 172 155

施設認定

日本泌尿器科学会専門医教育施設 拠点教育施設