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診療科・部門

ラジオ波焼灼療法について


切らない乳がんの治療

ラジオ波焼灼療法(RFA)とは、「体表⾯から乳房内病変に対して画像ガイド下にラジオ波電極 針を穿刺し、病変にラジオ波による焼灼を⾏う⼿技」のことで、1.5㎝以下の早期乳癌(転移無し)に対してメスで乳房を切除せず、皮膚から1-2㎜の細い針を刺して電流を流し発生した熱を利用してがん細胞を死滅させる治療法です。浜松市内では、乳がんのラジオ波焼灼療法の実施医療機関として認証を受けているのは当院を含め2施設です(2026年5月現在)。2023年12月保険収載。

ポイント

  • 超音波検査、造影MRI検査で1.5㎝以下の乳管癌
  • 皮膚浸潤や皮膚所見がない(皮膚に近くない)
  • 腋窩リンパ節転移無し
  • 術後放射線治療可能

当院におけるラジオ波焼灼術の適応について

患者選択規準 適格基準

  • 針⽣検で組織学的に通常型の原発性乳管癌であることが証明されていること。
  • 腫瘍の⼤きさが、造影MRI 検査、超⾳波検査を含む術前画像検査すべてにおいて⻑径1.5cm 以下の単発限局性病変であること。
  • 癌の⽪膚浸潤や⽪膚所⾒(Delle)が認められないこと。
  • 今回の乳癌に対する前治療(化学療法・ホルモン療法・放射線治療など)の既往がないこと。
  • 年齢が20 歳以上の⼥性である。
  • 術後放射線治療が実施可能なこと。
  • ⼿術、全⾝⿇酔に耐えうる臓器機能を有すること。
  • 術前診断にて腋窩リンパ節転移がないこと。

適応除外基準

  • 妊娠中、もしくは妊娠している可能性がある症例。
  • ⼼臓ペースメーカまたは植込み型除細動器を留置している症例。
  • 局所の活動性の炎症や感染を合併している症例。
  • 重篤な⼼疾患、脳疾患を有している症例。
  • ⼈⼯⾻等のインプラントにより、対極板を貼付できず、RFA が適切でない症例
  • 抗⾎⼩板療法、抗凝固療法等、⽌⾎困難が予想される症例。
  • 画像上広範囲の乳管内病変の存在や多発病変の存在が疑われる症例。
  • マンモグラフィ(MMG)で広範な⽯灰化を認める症例。
  • 温存乳房内再発を含む異時性の同側乳癌症例。
  • 他臓器転移を認める症例。
※乳がんラジオ波焼灼療法適正使用指針(日本乳癌学会)

治療の流れ

2泊3日か3泊4日の入院で全身麻酔で行います。
(必要な場合は腋窩リンパ節転移の有無を確認するためのセンチネルリンパ節生検も同時に行います。)
術後
約1か月後
放射線治療(16日間、通院)を行います。
放射線治療終了後
3ヶ⽉後
がん細胞がしっかり焼灼されているかを確認するために
①造影MRI検査と超⾳波検査
②焼灼部およびその 周辺より(吸引式)針⽣検
を実施します。検査結果でがんの遺残 がある場合には、外科的切除を実施します。
RFA 後の経過観察は定期診察とマンモグラフィに加えて、乳房超⾳波検査や造影MRI検査を行います。
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