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脳動脈瘤について


脳の動脈の一部が瘤上に膨らんだものを脳動脈瘤と呼びます。ここでは、脳動脈瘤に対する外科的治療の方法と当院での治療方針を示します。
1. 手術法について
<開頭術;クリッピング術>頭皮を切開し、頭の骨を一部分外します。手術用の顕微鏡を用いて、脳の隙間から動脈瘤に接近し、動脈瘤の根本(ネック)部分に金属製のクリップをかけ、動脈瘤内への血流を遮断します。

<血管内手術;コイル塞栓術>足の付け根の動脈を穿刺し、ここからカテーテルを脳の血管に進めます。血管造影室でX線画像を見ながら動脈瘤の内部にカテーテルを入れ、このカテーテルから糸状のプラチナ製コイルを充填していきます。十分に動脈瘤内部への血流が減少するまでコイルを詰め、終了となります。

従来は開頭術が主流でしたが、近年は体への負担が少ない血管内手術が施行されるケースが増えてきています。しかし、両治療はそれぞれに得意・不得意があり、患者様の背景や動脈瘤の形状によっては、開頭術の方が好ましい例もあります。
2. 当院での治療方針
<破裂脳動脈瘤> くも膜下出血を発症し、頭痛や意識障害を呈し来院される方がほとんどです。一度破裂した動脈瘤は不安定で、もし再破裂した場合は致命的になるため、原則として発症急性期(72時間以内)に動脈瘤に対する治療を行っております。当科では、患者様の全身状態、動脈瘤の位置や形状・大きさなどを総合的に判断し、症例に応じて開頭術と血管内手術を行っております。
手術が無事に終われば動脈瘤が再破裂する可能性はかなり低下しますが、数週間は厳密な管理が必要で、予断を許さない状態が続きます。

<未破裂脳動脈瘤> 脳ドックやたまたま撮影したMRIで発見されることがほとんどです。破裂の確率については、複数の研究結果がありますが、日本で行われた大規模研究(UCAS Japan)では1年あたりの破裂率は0.95%と報告されています。動脈瘤が大きなものや不整な形をしたものでは、特に破裂の危険性が高いと言われています。
手術を行うかどうかは、破裂のリスクと手術合併症のリスクを天秤にかけて十分に相談することなります。手術を行わない場合、喫煙している場合には禁煙していただき、高血圧に対する薬物治療を行いながら、定期的に検査(MRI)を受けていただくことになります。