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歯科口腔外科



診療科の特徴

口腔顎顔面センター長 内藤 克美

歯科口腔外科部長 蓜島 桂子

概要・基本方針

歯科医師・歯科衛生士・看護師・受付による診療体制で、地域の医師会、歯科医師会との連携を大切にしています。
口腔外科治療はもちろん、地域の多施設から紹介を受け、障害児における摂食嚥下機能障害リハビリテーション、障害児の歯科治療を行っています。
感染対策にも積極的に取り組み、感染症内科と連携し、静岡県の委託を受け医療従事者向け講演会を開催しています。インフェクションコントロールドクター(ICD)が在籍しており、HIV患者の歯科診療について地域歯科医院と連携を行っています。
院内では各診療科や看護部はじめ他職種と連携を取り、周術期等口腔機能管理を推進し、嚥下チームやRSTチーム等のチーム医療に積極的に参画しています。
顎変形症治療、口唇口蓋裂治療について重点的に取り組んでいます。(口腔顎顔面センター)

診療の特徴

顎変形症における外科的矯正治療について
矯正歯科医院との連携※のもと、顎変形症患者に対して下顎に対しては下顎枝矢状分割術、上顎に対してはLe Fort骨切り術を行っています。令和2年度はLe Fort骨切り術13件、下顎枝矢状分割術51件 オトガイ形成術17件、令和3年度はLe Fort骨切り術15件、下顎枝矢状分割術53件 オトガイ形成術21件の手術を行っております。下顎枝矢状分割術で術中出血量は50ml以下、術後の下口唇麻痺出現率はほぼ0%(知覚鈍麻症例は有り)でした。クリニカルパスを用い、入院期間も9日間と短期間で行っています。上下顎骨形成術も輸血の必要がなく、2週間という短い入院期間で実施しています。
口腔顎顔面センターの顎変形症外来は完全予約制です。
※歯列不正に対する治療は地域の矯正歯科医院で行います。当院では歯科矯正治療は行っておりません。
唇顎口蓋裂治療について
産科、新生児科、形成外科、耳鼻咽喉科、小児科、リハビリテーション科、地域の矯正歯科医院などと連携した一貫治療を行っています。出生直後にはホッツ床を装着し哺乳の改善をはかり、口蓋形成術にはFurlow法を用いた2回法を行い自然な顎発育を障害しないよう心がけています。Furlow法を用いた軟口蓋形成術術後の鼻咽腔閉鎖機能も順調に改善しています。また、顎裂部への骨移植も積極的に行っております。令和元年度は、軟口蓋形成術4件、硬口蓋形成術2件、骨移植術1件、令和2年度は 、軟口蓋形成術7件、硬口蓋形成術2件、骨移植術2件、令和3年度は 、軟口蓋形成術3件、硬口蓋形成術4件、骨移植術5件でした。
周術期等口腔機能管理について
がん治療(全身麻酔での手術、化学療法、放射線療法、緩和治療)、心臓血管外科・脳外科の全身麻酔手術、整形外科の人工股関節置換術、血液内科の骨髄等の移植治療を受ける、などの方々を対象としています。
全身麻酔時の歯の脱臼・破折の予防としてマウスピースを作る、肺炎や創部の感染予防として口腔ケアを行う、口腔粘膜炎の発症予防および治療を行うなど、手術や治療に関わる口のトラブルを減らすために、歯科医師と歯科衛生士が手術前・治療開始前から主治医の依頼をうけて開始します。かかりつけ歯科がある場合には、主治医とかかりつけ歯科と当科で連携して治療を受ける方の良好な口腔状態が保持されるよう配慮しています。(周術期等口腔機能管理の医科歯科連携)歯科のない病院で上記のような治療を受ける方も主治医からの依頼があれば対応可能です。
口腔顎顔面センターの周術期等口腔機能管理の外来日は、月・火・水・金(完全予約制)です。

口腔癌治療について
舌癌、歯肉癌、頬粘膜癌などの口腔癌は化学療法(CF療法)、放射線療法、手術を組み合わせて治療をしています。令和元年度は11件、令和2年度は13件、令和3年度は3件の口腔癌の手術を行っています。広範な症例には、形成外科、耳鼻咽喉科と協力し対応しています。
埋伏歯抜歯術について
当科で最も多い手術で年間1000件以上行っています。当科における埋伏歯抜歯術(1本)の所要時間は局所麻酔下で15分程度です。
初診日は診察と検査のみを行い、手術は後日に予約をとって、原則として中央手術室で行い、清潔下での抜歯術を徹底しています。緊張の強い方や抜く歯の数や状態によっては、1泊2日程度の入院をしていただき、手術室で、健忘効果がある静脈鎮静下または全身麻酔下で抜歯を行うことがあります。
障害児・者における歯科治療(特殊歯科)について
浜松市歯科医師会の障害歯科協力医との連携のもと、開業歯科医院では歯科治療困難な障害(自閉症、脳性麻痺、ダウン症などの診断名)を小児について紹介を受けて、歯科治療を行っています。毎週木曜日を特殊歯科外来とし、(一社)日本障害者歯科学会認定医・専門医・指導医が診察します。外来では笑気吸入鎮静法が実施できます。症例によっては入院して全身麻酔下で治療を行います。全身麻酔下歯科集中治療は毎年10例程度行っており、共同診療システムを利用した院外主治医(かかりつけ歯科医)による歯科治療が行われることもあります。
なお特殊歯科では外来・入院共に静脈鎮静法は行いません。
初診はかかりつけ歯科及び医科の主治医からの紹介状が必要で、初診再診ともに、診療は木曜日のみで完全予約制です。
障害児における摂食嚥下機能障害リハビリテーション(特殊歯科)について
障害をもつ乳幼児・児童(脳性麻痺、ダウン症、発達障害などの診断名)を対象に、摂食機能療法を(一社)日本障害者歯科学会認定医・専門医・指導医が行います。外来は1対1対応(個別対応であり集団指導ではない)で、患児の家族を含めた、きめ細かな指導を行い、機能獲得、機能改善を認めています。
初診はかかりつけ歯科または主治医からの紹介状が必要で、初診再診ともに、診療は水曜日のみで完全予約制です。

《どうして手術が決まったからって歯科に行くの?》

全身麻酔で手術を受けるとき、呼吸を助けるための管が必要になります。この管は口から気管まで通ることが多く、管を通すときに歯が傷ついたり、口の菌が肺に送り込まれることで肺炎になったり、口内炎や口の乾燥などが起こることがあります。

詳細は、どうして手術が決まったからって歯科に行くの?のページをご覧ください。こちらから

気管挿管用口腔内装置(マウスピース)について

顎変形症手術について

上顎あるいは下顎が、小さいまたは大きく前へ伸び過ぎていたり、上下の歯のかみ合わせが大きくずれてしまっていたり、
顔が非対称で歪んでいたりする状態を、「顎変形症」と呼びます。
顎変形症手術とは、顎の骨の大きさの不調和を整えて、良好なかみ合わせへと改善することが可能です。
顎変形症は、歯列矯正治療だけではかみ合わせを治すことが出来ず、顎変形症手術を併用して治療する必要があります。

続きは、こちらからご覧いただけます。

口腔顎顔面センター

顎変形症
口唇口蓋裂
周術期等口腔機能管理

歯科口腔外科

歯科口腔外科一般
抜歯
腫瘍
骨折等

特殊歯科 口腔ケア外来

口腔乾燥症
障害児の摂食嚥下機能障害(摂食嚥下機能障害の原因となる診断名のある乳幼児・児童のみ)
障害児の歯科疾患(通常歯科診療の受けられない原因となる診断名のある小児のみ)

医師紹介 

内藤 克美(ないとう かつみ)

口腔顎顔面センター長
専門分野
顎変形症外科手術 唇顎口蓋裂治療 口腔癌治療
資格等
指導医:日本口腔外科学会 日本有病者歯科医療学会 歯科医師臨床研修指導医
専門医:日本口腔外科学会 日本有病者歯科医療学会
その他:朝日大学歯学部非常勤講師 京都府立医科大学客員講師 歯学博士
インフェクションコントロールドクター
略歴
卒業大学名 岐阜歯科大学
免許取得年 昭和57年

蓜島 桂子(はいしま けいこ)

科部長
専門分野
摂食嚥下機能障害リハビリテーション
小児歯科・障害者歯科治療
資格等
指導医:日本有病者歯科医療学会 歯科医師臨床研修指導医 日本障害者歯科学会
専門医:日本小児歯科学会、日本有病者歯科医療学会、日本障害者歯科学会
認定医:日本障害者歯科学会 ドライマウス研究会
その他:歯学博士 松本歯科大学臨床教授
インフェクションコントロールドクター
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
日本救急医学会認定ICLS基礎コースインストラクター
略歴
卒業大学名 新潟大学
免許取得年 平成1年

内藤 慶子(ないとう けいこ)

医長
専門分野
摂食嚥下機能障害リハビリテーション
障害者歯科治療
資格等
指導医:歯科医師臨床研修指導医 日本有病者歯科医療学会
専門医:日本有病者歯科医療学会
認定医:日本口腔外科学会 日本障害者歯科学会 ドライマウス研究会
その他:インフェクションコントロールドクター
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
日本救急医学会認定ICLS基礎コースインストラクター

略歴
卒業大学名 長崎大学
免許取得年 平成17年

野町 晃彦(のまち あきひこ)

医長
専門分野
顎変形症外科手術 唇顎口蓋裂治療
資格等
指導医:歯科医師臨床研修指導医 日本有病者歯科医療学会
専門医:日本有病者歯科医療学会
認定医:日本口腔外科学会
その他:インフェクションコントロールドクター
略歴
卒業大学名 愛知学院大学
免許取得年 平成21年

奥村 圭佑(おくむら けいすけ)

副医長

専門分野
口腔外科治療一般

資格等
指導医:歯科臨床研修指導医
専門医:日本有病者歯科医療学会
認定医:日本口腔外科学会、
その他:日本口腔ケア学会認定(3級)
インフェクションコントロールドクター


略歴
卒業大学名 朝日大学
免許取得年 平成22年

西川 真央(にしかわ まお)

副医長(常勤嘱託医師)
専門分野
口腔外科治療一般

資格等
  認定医:日本口腔外科学会
略歴
卒業大学名 鶴見大学
免許取得年 平成26年

菊池 赳夫(きくち たけお)

医員
専門分野
口腔外科治療一般

資格等
その他:歯学博士
略歴
卒業大学名 神奈川歯科大学
免許取得年 平成28年

週間予定

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 野町(初診) 菊池(初診) 野町(初診) 奥村(初診) 西川(初診)
内藤克 野町 西川
内藤慶(周術期) 内藤慶(周術期) 内藤慶(周術期) 内藤慶(周術期)
蓜島(周術期) 蓜島(周術期) 蓜島(障害者摂食) 蓜島(障害者歯科) 蓜島(周術期)
午後 担当医1 菊池 担当医1 奥村 担当医1
担当医2 野町 西川 担当医2
内藤慶(周術期) 内藤慶(周術期) 内藤慶(周術期) 内藤慶(周術期)
蓜島(周術期) 蓜島(周術期) 蓜島(障害者摂食) 蓜島(障害者歯科) 蓜島(周術期)
※口腔顎顔面センター歯科口腔外科特殊歯科の初診は、すべて紹介状が必要で、すべて完全予約制です。

実績

2021年
上顎骨形成術 15
下顎骨形成術 53
おとがい形成術 21
プレート除去術 51
顎口蓋裂形成術 7
骨移植術 5
顎骨良性腫瘍摘出術 58
歯根嚢胞摘出術・歯根端切除術 148
骨隆起切除術 10
小帯切除形成術 8
粘液嚢胞切除術 17
下顎骨骨折観血的整復術 3
顎関節症治療(マニュピレーション) 10
睡眠時無呼吸症候群口腔内装置治療 4
高気圧酸素療法(回) 60
舌がん(手術) 3
頸部郭清術 3
水平埋伏歯抜歯術 1134
難抜歯術 326
その他の抜歯 1168
全身麻酔下集中歯科治療 7
嚥下造影検査 189
摂食嚥下機能療法 370
周術期等口腔機能管理計画策定 370
周術期等口腔機能管理Ⅰ 39
周術期等口腔機能管理Ⅱ 1221
周術期等口腔機能管理Ⅲ 356
専門的衛生処置 1377
(公社)日本口腔外科学会認定研修施設
(一社)日本有病者歯科医療学会研修施設
(一社)日本障害者歯科学会認定研修施設
厚生労働省指定の歯科医師臨床研修施設