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歯科口腔外科



診療科の特徴

口腔顎顔面センター長 内藤 克美

歯科口腔外科部長 蓜島 桂子

概要・基本方針

歯科医師6名と歯科衛生士・看護師・受付による診療体制で、口腔外科治療はもちろん、院内では特殊歯科と標榜して、口腔ケア外来(口腔乾燥症、味覚障害、口臭症等)、障害児における摂食嚥下機能障害リハビリテーション、障害児の歯科治療を行っています。感染対策にも積極的に取り組み、感染症内科と連携し、静岡県の委託を受け医療従事者向け講演会を毎年開催しています。科内にはインフェクションコントロールドクター(ICD)が4名在籍しており、HIV者の歯科診療、開業歯科医院との連携を行っています。院内では各診療科や看護部はじめ他職種と連携を取り、嚥下チームやRSTチーム等のチーム医療に積極的に参画しています。
特に、病院と診療所、および医科歯科連携の治療の重要性が高い、顎変形症治療、口唇口蓋裂治療、周術期等口腔機能管理について重点的に取り組むために、平成28年度から、口腔顎顔面センター(センター長 内藤克美)を設立しました。
地域の医師会、歯科医師会との連携を大切にしています。

診療の特徴

顎変形症における外科的矯正治療について
矯正歯科医院との連携※のもと、顎変形症患者に対して下顎に対しては下顎枝矢状分割術、上顎に対してはLe Fort骨切り術を行っています。平成29年度は49件、平成30年度は48件、令和元年度は54件の手術を行っており、下顎枝矢状分割術で術中出血量は50ml以下、術後の下口唇麻痺出現率はほぼ0%(知覚鈍麻症例は有り)でした。クリニカルパスを用い、入院期間も9日間と短期間で行っています。上下顎骨形成術も輸血の必要がなく、2週間という短い入院期間で実施しています。
口腔顎顔面センターの顎変形症外来日は、火曜日と木曜日です(予約制)。
※歯列不正に対する治療は地域の矯正歯科医院にて行い、当院では行っておりません。
唇顎口蓋裂治療について
産科、新生児科、形成外科、耳鼻咽喉科、小児科、リハビリテーション科、地域の矯正歯科医院などと連携した一貫治療を行っています。出生直後にはホッツ床を装着し哺乳の改善をはかり、口蓋形成術にはFurlow法を用いた2回法を行い自然な顎発育を障害しないよう心がけています。Furlow法を用いた軟口蓋形成術を行い、術後の鼻咽腔閉鎖機能も順調に改善しています。また、顎裂部への骨移植も積極的に行っており、平成29年度は1件、平成30年度は3件、令和元年度は、軟口蓋形成術4件、硬口蓋形成術2件、骨移植術1件でした。
口腔顎顔面センターの口唇口蓋裂外来日は、毎月第2火曜日午後です。
周術期等口腔機能管理について
がん治療(全身麻酔での手術、化学療法、放射線療法、緩和治療)、心臓血管外科・脳外科の全身麻酔手術、整形外科で人工股関節置換術、血液内科で骨髄等の移植を受ける、などの方々を対象としています。
全身麻酔時の歯の脱臼・破折の予防としてマウスピースを作る、肺炎や創部の感染予防として口腔ケアを行う、口腔粘膜炎の発症予防および治療を行うなど、手術や治療に関わる口のトラブルを減らすために、歯科医師と歯科衛生士が手術前・治療開始前から主治医の依頼をうけて関わります。歯科のない病院で上記のような治療を受ける方も主治医からの依頼があれば対応可能です。かかりつけ歯科医や地域歯科医師会と連携し、患者の良好な口腔状態が保持されるよう配慮しています。
口腔顎顔面センターの周術期等口腔機能管理の外来日は、月・火・水・金(予約制)です。
口腔癌治療について
舌癌、歯肉癌、頬粘膜癌などの口腔癌は化学療法(CF療法)、放射線療法、手術を組み合わせて治療をしています。平成29年度は7件、平成30年度は8件、令和元年度は11件の口腔癌の手術を行っています。広範な症例には、形成外科、耳鼻咽喉科と協力し対応しています。
埋伏歯抜歯術について
当科で最も多い手術で年間1000件以上行っています。当科における埋伏歯抜歯術(1本)の所要時間は局所麻酔下で15分程度です。初診日は診察と検査のみを行い、手術は後日に予約をとって、原則として中央手術室で行い、清潔下での抜歯術を徹底しています。緊張の強い方や抜く歯の数や状態によっては、1泊2日程度の入院をしていただき、手術室で、健忘効果がある静脈鎮静下または全身麻酔下で抜歯を行うことがあります。
顎関節症治療について
顎関節症治療の主体は投薬、スプリント治療、日常生活指導などの保存的治療で約90%は寛解しています。疼痛が強く症状の持続する方には顎関節洗浄療法を行い良好な結果を得ています。
障害児・者における歯科治療(特殊歯科)について
開業歯科医院では治療困難な障害(自閉症、脳性麻痺、発達遅滞、ダウン症など)を持つ方の歯科治療を行っています。毎週木曜日を特殊歯科外来とし、(一社)日本障害者歯科学会認定医・専門医・指導医による治療を行うとともに、浜松市障害歯科協力医との連携・治療を行っています。
症例によっては、外来で笑気吸入鎮静下での治療または入院して全身麻酔下で治療を行っています。全身麻酔下歯科集中治療は毎年10例以上行っており、共同診療システムを利用した院外主治医(かかりつけ歯科医)による治療が行われることもあります。なお特殊歯科では静脈鎮静法は行いません。
初診は紹介状が必要で、初診再診ともに、診療は木曜日のみ完全予約制です。
障害児における摂食嚥下機能障害リハビリテーション(特殊歯科)について
毎週水曜日、障害をもつ乳幼児(脳性麻痺、ダウン症、発達障害など)を対象に、摂食機能療法を(一社)日本障害者歯科学会認定医・専門医・指導医が行っています。外来は1対1対応(個別対応であり集団指導ではない)で、患児の家族を含めた、きめ細かな指導を行い、機能獲得、機能改善を認めています。
初診は紹介状が必要で、初診再診ともに、診療は水曜日のみ完全予約制です。
口腔ケア外来(特殊歯科)
口腔ケア外来は口腔乾燥症、口臭症、味覚障害、等の患者を完全予約制(初診はすべて紹介状が必要)で診療を行っています。

《どうして手術が決まったからって歯科に行くの?》

全身麻酔で手術を受けるとき、呼吸を助けるための管が必要になります。この管は口から気管まで通ることが多く、管を通すときに歯が傷ついたり、口の菌が肺に送り込まれることで肺炎になったり、口内炎や口の乾燥などが起こることがあります。

詳細は、どうして手術が決まったからって歯科に行くの?のページをご覧ください。こちらから

顎変形症手術について

上顎あるいは下顎が、小さいまたは大きく前へ伸び過ぎていたり、上下の歯のかみ合わせが大きくずれてしまっていたり、
顔が非対称で歪んでいたりする状態を、「顎変形症」と呼びます。
顎変形症手術とは、顎の骨の大きさの不調和を整えて、良好なかみ合わせへと改善することが可能です。
顎変形症は、歯列矯正治療だけではかみ合わせを治すことが出来ず、顎変形症手術を併用して治療する必要があります。

続きは、こちらからご覧いただけます。

口腔顎顔面センター

顎変形症
口唇口蓋裂
周術期等口腔機能管理

歯科口腔外科

歯科口腔外科一般
抜歯
腫瘍
骨折等

特殊歯科 口腔ケア外来

口腔乾燥症、味覚障害、口臭症
障害児の摂食嚥下機能障害
障害児の歯科疾患

医師紹介 

内藤 克美(ないとう かつみ)

口腔顎顔面センター長
専門分野
顎変形症外科手術、唇顎口蓋裂治療、口腔癌治療
資格等
指導医:日本口腔外科学会 日本有病者歯科医療学会 歯科医師臨床研修指導医
専門医:日本口腔外科学会 日本有病者歯科医療学会
その他:朝日大学歯学部非常勤講師 京都府立医科大学客員講師 歯学博士
インフェクションコントロールドクター
略歴
卒業大学名 岐阜歯科大学
免許取得年 昭和57年

蓜島 桂子(はいしま けいこ)

科部長
専門分野
摂食嚥下機能障害リハビリテーション
小児歯科・障害者歯科治療
資格等
指導医:日本有病者歯科医療学会 歯科医師臨床研修指導医 日本障害者歯科学会
専門医:日本小児歯科学会、日本有病者歯科医療学会
認定医:日本障害者歯科学会 ドライマウス研究会
その他:歯学博士
松本歯科大学臨床教授
インフェクションコントロールドクター
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
日本救急医学会認定ICLS基礎コースインストラクター
略歴
卒業大学名 新潟大学
免許取得年 平成1年

内藤 慶子(ないとう けいこ)

医長
専門分野
摂食嚥下機能障害リハビリテーション
障害者歯科治療
資格等
指導医:歯科医師臨床研修指導医
専門医:日本有病者歯科医療学会
認定医:日本口腔外科学会 日本障害者歯科学会 ドライマウス研究会
その他:インフェクションコントロールドクター
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
日本救急医学会認定ICLS基礎コースインストラクター  
略歴
卒業大学名 長崎大学
免許取得年 平成17年

野町 晃彦(のまち あきひこ)

副医長
専門分野
口腔外科治療一般
資格等
指導医:歯科医師臨床研修指導医
専門医:日本有病者歯科医療学会
認定医:日本口腔外科学会
その他:インフェクションコントロールドクター
略歴
卒業大学名 愛知学院大学
免許取得年 平成21年

奥村 圭佑(おくむら けいすけ)

副医長

専門分野
口腔外科治療一般

資格等
指導医:歯科臨床研修指導医
認定医:日本口腔外科学会、日本有病者歯科医療学会その他:日本口腔ケア学会認定(3級)
インフェクションコントロールドクター
緩和ケア研修会修了

略歴
卒業大学名 朝日大学
免許取得年 平成22年

江馬 良(えま りょう)

医師
専門分野
口腔外科治療一般

資格等
日本救急医学会認定ICLS基礎コースインストラクター  
略歴
卒業大学名 鶴見大学
免許取得年 平成27年

週間予定

口腔顎
顔面センター(予約制)
口唇口
蓋裂
深水 秀一
(第2の午後)
顎変
形症
内藤 克美 野町 晃彦
周術期 内藤 慶子
(午前)
内藤 慶子 内藤 慶子 内藤 慶子
(午前)
歯科口腔外科
(予約制)
新患 野町 晃彦 江馬 良 奥村圭佑 奥村圭佑
江馬 良
野町 晃彦
(午前)
再診 内藤 克美 江馬 良
(午後)
奥村圭佑
(午後)
奥村圭佑
(午後)
江馬 良
(午後)
野町 晃彦
(午後)
野町 晃彦
口腔ケア・特殊歯科外来
(予約制)
蓜島 桂子
(午後)
蓜島 桂子
(障害児摂食)
蓜島 桂子
(障害児歯科)
蓜島 桂子
(午前)
※ 歯科口腔外科の初診は、すべて紹介状が必要で、すべて完全予約制です。
※ 特殊歯科の各外来診療は、すべて完全予約制で、初診では紹介状が必要です。

実績

上顎骨形成術 16
下顎骨形成術 38
おとがい形成術 5
プレート除去術 30
軟口蓋形成術 4
硬口蓋形成術 2
骨移植術 1
顎骨良性腫瘍摘出術 80
歯根嚢胞摘出術(歯根端切除術含む) 112
骨隆起切除 10
小帯切除 形成術 9
粘液嚢胞 21
外傷 観血的整復術 10
軟組織に対する創傷処置 59
顎関節症治療 84
水平埋伏歯抜歯術 1030
難抜歯術 305
その他の抜歯 1414
舌癌手術 7
歯肉癌手術 1
口唇がん 2
頸部郭清術 1
全身麻酔下集中歯科治療 5
嚥下造影検査 216
摂食嚥下機能療法算定件数 423
周術期口腔機能管理計画策定 553
周術期口腔機能管理I 101
周術期口腔機能管理II 1342
周術期口腔機能管理III 589
専門的衛生処置 1457
(公社)日本口腔外科学会認定研修施設
(一社)日本有病者歯科医療学会研修施設
(一社)日本障害者歯科学会認定研修施設
厚生労働省指定の歯科医師臨床研修施設