臨床工学科
ページ内目次
理念
医療機器の専門職として地域医療に貢献します
方針
- 安全で質の高い医療技術を提供します
- 適切に管理されたME機器を提供します
- チーム医療に貢献します
- 病院経営に参画します
臨床工学技士は1987年に誕生した医療資格です。
病院や診療所などで血液浄化装置や人工呼吸器、人工心肺装置などの生命維持管理装置の操作・保守管理を中心に、院内の医療機器が安全に安心して使用できるように管理を行っています。
当院の臨床工学科は男性17名・女性8名・嘱託1名の総勢26名(2026年6月)で組織され、チーム一丸となり臨床業務やME機器管理業務に取り組んでいます。勤務体制は、日曜日や夜間帯は日直・宿直にて24時間対応を行う他、バックアップとしてオンコール体制を取っています。

取得済資格一覧
| 専門不整脈治療臨床工学技士 | 3名 |
| 専門心血管カテーテル臨床工学技士 | 1名 |
| 集中治療専門臨床工学技士 | 1名 |
| 認定集中治療臨床工学技士 | 2名 |
| 体外循環技術認定士 | 2名 |
| 臨床ME専門認定士 | 1名 |
| 第1種ME技術者 | 2名 |
| 3学会合同呼吸療法認定士 | 6名 |
| 透析技術認定士 | 3名 |
| 植込み型心臓不整脈デバイス認定士 | 3名 |
| 心血管インターベンション技師(ITE) | 3名 |
| 医療機器情報コミュニケータ(MDIC) | 3名 |
| CDR | 1名 |
| BLSプロバイダー | 1名 |
| PEARSプロバイダー | 1名 |
| CPAP療法士 | 1名 |
| 特定高圧ガス取り扱い主任者(液化酸素) | 1名 |
| 第2種ME技術実力検定 | 11名 |
| 心電図検定2級 | 2名 |
| 心電図検定3級 | 1名 |
| 心電図検定4級 | 1名 |
臨床工学科 業務について
ME機器管理業務
ME機器管理業務では、輸液ポンプやシリンジポンプ・フットポンプなど院内汎用で使用する機器を中心に生命維持管理装置や院内すべての生体情報モニタなどの保守管理業務を行っています。ME機器は、バーコードを用いて機器の識別を行い、貸出し返却管理もME機器管理室にて中央管理しています。ICUや周産期センター、手術室などの機器は分散管理となっており、毎日のラウンドにて対応しています。
機器管理システムはiMarcs(アイマークス)を採用し、貸出し管理や機器整備記録の他、一部の機器はトレーサビリティによって誰がいつどこで使用されているかを把握しています。臨床工学科で管理している全ての機器は、計画的な保守・点検を実施し、常に患者さんに安心して使用できるように努めています。
臨床工学科管理台数:2400台(2026年6月)
機器管理システムはiMarcs(アイマークス)を採用し、貸出し管理や機器整備記録の他、一部の機器はトレーサビリティによって誰がいつどこで使用されているかを把握しています。臨床工学科で管理している全ての機器は、計画的な保守・点検を実施し、常に患者さんに安心して使用できるように努めています。
臨床工学科管理台数:2400台(2026年6月)



血液浄化業務
血液浄化部門では、維持透析のほか特殊血液浄化療法やICUでの緊急透析を行っており、それに関わる治療機器の操作・保守・管理を行っています。
また、静岡県西部圏域キーパーソンとしての役割やJHAT(日本災害時透析医療支援チーム)などの災害対策にも取り組んでいます。
また、静岡県西部圏域キーパーソンとしての役割やJHAT(日本災害時透析医療支援チーム)などの災害対策にも取り組んでいます。
- 血液透析
- 血液透析濾過
- 腹膜透析
- 血液吸着
エンドトキシン吸着
β2-MG吸着
顆粒球吸着 - 血漿吸着
LDL吸着
免疫吸着 - 血漿交換
- 二重濾過血漿交換
- 腹水濾過濃縮再静注法
- 末梢血幹細胞採取
- 骨髄濃縮
- 持続的血液透析濾過




心臓血管カテーテル業務
心臓血管カテーテル部門では、冠動脈および末梢血管に対する検査・治療を行っており、2025年度は冠動脈造影検査(CAG)428件、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)416件を実施しました。
臨床工学技士は、ポリグラフ、生体情報モニタ、IVUS(血管内超音波)、OCT(光干渉断層撮影)、FFR(冠血流予備量比)などの各種医療機器を操作し、検査・治療を技術面から支援しています。2025年度からは清潔野業務にも携わり、術者と連携しながら安全で円滑な治療に貢献しています。
特に、ロータブレーターや方向性冠動脈粥腫切除術(DCA)などの高度な治療では、血管内画像をリアルタイムに評価し、その情報を医師と共有することで、より適切な治療戦略の立案をサポートしています。
また、ECMO(体外式膜型人工肺)、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、体外式ペースメーカなどの補助循環装置にも迅速に対応できる体制を整えており、日頃から教育・訓練を重ねることで、緊急症例にも安心して対応できるよう取り組んでいます。
臨床工学技士は、ポリグラフ、生体情報モニタ、IVUS(血管内超音波)、OCT(光干渉断層撮影)、FFR(冠血流予備量比)などの各種医療機器を操作し、検査・治療を技術面から支援しています。2025年度からは清潔野業務にも携わり、術者と連携しながら安全で円滑な治療に貢献しています。
特に、ロータブレーターや方向性冠動脈粥腫切除術(DCA)などの高度な治療では、血管内画像をリアルタイムに評価し、その情報を医師と共有することで、より適切な治療戦略の立案をサポートしています。
また、ECMO(体外式膜型人工肺)、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、体外式ペースメーカなどの補助循環装置にも迅速に対応できる体制を整えており、日頃から教育・訓練を重ねることで、緊急症例にも安心して対応できるよう取り組んでいます。


不整脈業務
カテーテルアブレーション業務では、カテーテルを用いて頻脈性不整脈の診断をするために電気生理検査を行い、確定診断がついた場合には原因となる部位を焼灼・冷却するアブレーション治療をします。当院ではポリグラフの他、心内電位記録装置や高周波装置、3Dマッピング装置(Ensite X・CARTO🄬3)など関連装置の操作を行っています。
(266件/2025年度実績)
(266件/2025年度実績)

心臓植込み型電気的デバイス業務では、徐脈性不整脈に対するペースメーカ、頻脈性不整脈に対する植え込み型除細動器、重症心不全に対する心臓再同期療法など不整脈デバイスにおいて、プログラマーを操作しデバイス植え込み術や交換術、外来での定期フォローアップや遠隔モニタリングで患者管理の他、手術やMRI検査など緊急症例の対応も行っています。
当院では、データベースの作成や患者管理システムの改善に取り組み、2024年になりClosedの電子カルテシステムにおいてペーパーレスを実現できました。
(新規交換101件、チェック774件、遠隔モニタリング管理患者363人/2025年度実績)
当院では、データベースの作成や患者管理システムの改善に取り組み、2024年になりClosedの電子カルテシステムにおいてペーパーレスを実現できました。
(新規交換101件、チェック774件、遠隔モニタリング管理患者363人/2025年度実績)

人工呼吸器管理業務
人工呼吸器はNPPV専用機/HFT専用機含めて48台保有しています。
当院では毎日臨床工学技士によるラウンドを実施しており、人工呼吸器の使用中点検や始業点検、終業点検を実施しています。各病棟で使用する人工呼吸器は主に高度医療機器管理室やME機器管理室にて管理されており、人工呼吸器使用時には始業点検済みのエリアに並んでいる呼吸器から必要な機種を選んで使用することができます。また、年に1回各人工呼吸器の年次点検を実施しています。
ICUや救命病棟では臨床情報システムPrimeGaia(日本光電)を導入しており、作動中の人工呼吸器の設定や実測値のデータが電子カルテに取り込まれます。これにより看護師のカルテ入力作業軽減や他病棟にいるときでも設定や実測値を把握することができます。
RST(呼吸サポートチーム)も2008年より開始し現在もラウンドの他に院内勉強会などの活動を行っています。
当院では毎日臨床工学技士によるラウンドを実施しており、人工呼吸器の使用中点検や始業点検、終業点検を実施しています。各病棟で使用する人工呼吸器は主に高度医療機器管理室やME機器管理室にて管理されており、人工呼吸器使用時には始業点検済みのエリアに並んでいる呼吸器から必要な機種を選んで使用することができます。また、年に1回各人工呼吸器の年次点検を実施しています。
ICUや救命病棟では臨床情報システムPrimeGaia(日本光電)を導入しており、作動中の人工呼吸器の設定や実測値のデータが電子カルテに取り込まれます。これにより看護師のカルテ入力作業軽減や他病棟にいるときでも設定や実測値を把握することができます。
RST(呼吸サポートチーム)も2008年より開始し現在もラウンドの他に院内勉強会などの活動を行っています。

手術室業務
2025年度より、臨床工学技士が手術センター内に3名常駐し臨床技術の提供や手術時に使用する医療機器や映像システム、医療ガスを含む設備のトラブル対応や保守管理を行っています。
これまでも、麻酔器や電気メスなどの保守管理を行っていましたが、常駐することで新たに、整形外科領域での術中神経モニタリングや、消化器内科で使用される肝臓悪性腫瘍に対するラジオ波発生装置の操作、患者入室前後の手術室ラウンドを行い、現在も業務の拡充を進めています。
さらに、手術センターでの医療機器の効率的な運用のため手術環境整備や機器管理にてを推進しています。また、機器の不調を医師や看護師から具体的に聞き取れるような関係性を構築し、安全で質が高い手術が行えるよう取り組んでいます。
これまでも、麻酔器や電気メスなどの保守管理を行っていましたが、常駐することで新たに、整形外科領域での術中神経モニタリングや、消化器内科で使用される肝臓悪性腫瘍に対するラジオ波発生装置の操作、患者入室前後の手術室ラウンドを行い、現在も業務の拡充を進めています。
さらに、手術センターでの医療機器の効率的な運用のため手術環境整備や機器管理にてを推進しています。また、機器の不調を医師や看護師から具体的に聞き取れるような関係性を構築し、安全で質が高い手術が行えるよう取り組んでいます。


ロボット支援手術 Davinci業務
当院では、Davinciというロボットを使用した手術が2021年から開始し、現在泌尿器科、呼吸器外科、消化器外科、婦人科などの診療科で施行されています。利点は、三次元の拡大視野と操作性に優れ、開腹・開胸に比べ創部が小さく術後回復は早いなどがあります。一方、欠点として機器本体や鉗子類のコストが高く、ロボットを操作する術者の触覚がない、大量出血時に開腹・開胸をようするため緊急対応しにくいなどがありますが、臨床工学技士が手術開始前点検や実際に手術を担うペイシェントカートの移動操作、術中の立ち会いにて手術が安全に遂行できるよう努めています。


臨床工学科にて、多職種合同でのトラブルシミュレーションを年1〜2回企画開催し、緊急時対応方法の確認や取り決め事項の再確認、見直しを実施しています。

人工心肺・補助循環業務

人工心肺業務
循環器領域では、心臓や肺機能の補助を目的としたECMOやIABP、人工心肺装置などの体外循環システムが使用されています。これらの装置では、体外へ脱血した血液を、人工肺にて酸素加し、血液ポンプを用いて再び体内へ送血します当院では、よりシンプルで安全性の高い体外循環システムの構築を目指し、継続的な改良に取り組んでいます。また、心臓血管外科医、麻酔科医及び看護師と連携し、安全な医療の提供に努めています。
開心術における業務は、人工心肺装置やECMOなどの補助循環の操作を行っています。人工心肺操作は2人1組で行い、現在5名の臨床工学技士が担当しています。近年は、低侵襲治療の普及に伴い、当院でも低侵襲心臓手術(MICS)での弁膜症手術や冠動脈バイパス術に加え、緊急手術で最も多い大血管手術の対応を行っています。
体外循環管理では、急性腎機能障害(AKI)や高乳酸血症(HL)対策として、近年Ranuicci氏らによりエビデンスが報告されている目標志向型体外循環管理(Goal- Directed Perfusion: GDP)があり、従来の適正灌流指標であったSvO2に加え、DO2やVO2を指標とし、灌流量や輸血管理を実施しています。
開心術における業務は、人工心肺装置やECMOなどの補助循環の操作を行っています。人工心肺操作は2人1組で行い、現在5名の臨床工学技士が担当しています。近年は、低侵襲治療の普及に伴い、当院でも低侵襲心臓手術(MICS)での弁膜症手術や冠動脈バイパス術に加え、緊急手術で最も多い大血管手術の対応を行っています。
体外循環管理では、急性腎機能障害(AKI)や高乳酸血症(HL)対策として、近年Ranuicci氏らによりエビデンスが報告されている目標志向型体外循環管理(Goal- Directed Perfusion: GDP)があり、従来の適正灌流指標であったSvO2に加え、DO2やVO2を指標とし、灌流量や輸血管理を実施しています。
また、当院のMICSにおける体外循環では、吸引補助脱血(VAVD)を用い大腿静脈からの1本脱血にて体内の血液を人工心肺へ脱血し、人工肺で酸素加した血液を遠心ポンプで送血し大腿動脈へ戻し全身の血液循環を維持しています。
【心臓手術時臨床工学技士の役割】
・人工心肺操作
・心筋保護液装置操作
・人工心肺記録、外回り
・自己血回収装置の操作
【心臓手術時臨床工学技士の役割】
・人工心肺操作
・心筋保護液装置操作
・人工心肺記録、外回り
・自己血回収装置の操作


自己血回収業務

開心術や血管外科、整形外科領域では、輸血量の削減を目的として自己血回収装置が使用されます。術野で回収した血液を洗浄・濃縮し、患者さんへ返血するための血液を作製する装置の操作を行っています。
補助循環業務
ECMOやIABPなどの補助循環領域では、安全かつ迅速な対応を行うため、座学やシミュレーション教育を実施しています。


内視鏡業務
2025年4月から臨床工学技士 1名が内視鏡室に配属され、内視鏡や内視鏡用超音波プローブ、トロリー等内視鏡周辺機器の定期点検と管理、モニタや高周波治療器の点検、及びペースメーカ等(CIEDs)を植込みされている患者さんの手術時設定変更などの対応を行っています。
また、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)やERCPといった各種検査・治療において、医師の指導下にて介助業務にも参入しています。
臨床工学技士が内視鏡室業務に介入したことにより、患者さんに一層の安全・安心を提供できるよう努めています。
また、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)やERCPといった各種検査・治療において、医師の指導下にて介助業務にも参入しています。
臨床工学技士が内視鏡室業務に介入したことにより、患者さんに一層の安全・安心を提供できるよう努めています。


高気圧酸素療法業務

高気圧酸素治療とは、気密したタンク(高気圧酸素治療装置)の中で酸素の圧力を大気圧以上にあげ、血液中に溶けている酸素の量を増やし、身体の隅々まで酸素を行き渡らせる効果を利用して病態の改善を図ります。患者さんの治療に対する不安を軽減するため丁寧な説明を行い、安心して治療を受けられるよう心がけています。
高気圧酸素治療装置には1名の患者さんを収容する第1種装置と、同時に2 名以上の患者さん,又は患者さんと共に治療に従事する医療職員を収容する第2種装置とがあり、当院では第1種装置が2台稼働しています。(治療件数1,696件/2025年度実績)

当院で稼働している高気圧酸素治療装置(第1種装置)
【高気圧酸素治療の流れ】
高気圧酸素治療装置は、100%酸素で普通の気圧から2絶対気圧に気圧を上げるため、燃えるもの、燃えやすいもの、壊れやすいものは持ち込むことができません。そのため、装置に入る前にボディチェックをさせていただきます。
ボディチェックに問題がなければ、タンク内に入り、普通の気圧から2絶対気圧に気圧を上げ、その中で約90分間過ごしていただくことになります。治療中は、タンク内でテレビをご覧になることができます。臨床工学技士が傍におり、インターホンを通じて会話ができますのでご安心ください。具合が悪くなった場合は、遠慮なくおっしゃってください。
また、タンク内に入り、治療を始めてから3~5分くらいすると、耳が少し痛くなることがあります(飛行機に乗った時や、列車がトンネルに入った時の症状)。そうなった場合には、耳抜きをしていただきます。
この治療は1回/日、7~30回行います。適応疾患及び健康状態等により治療回数は異なります。
高気圧酸素治療装置は、100%酸素で普通の気圧から2絶対気圧に気圧を上げるため、燃えるもの、燃えやすいもの、壊れやすいものは持ち込むことができません。そのため、装置に入る前にボディチェックをさせていただきます。
ボディチェックに問題がなければ、タンク内に入り、普通の気圧から2絶対気圧に気圧を上げ、その中で約90分間過ごしていただくことになります。治療中は、タンク内でテレビをご覧になることができます。臨床工学技士が傍におり、インターホンを通じて会話ができますのでご安心ください。具合が悪くなった場合は、遠慮なくおっしゃってください。
また、タンク内に入り、治療を始めてから3~5分くらいすると、耳が少し痛くなることがあります(飛行機に乗った時や、列車がトンネルに入った時の症状)。そうなった場合には、耳抜きをしていただきます。
この治療は1回/日、7~30回行います。適応疾患及び健康状態等により治療回数は異なります。
