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緩和ケアQ & A



Q1. 緩和ケアとは、どういう医療なのですか?

A1. 緩和ケアは、がんなど深刻な(生命を脅かされる可能性のあるような)病気を持った患者さんのさまざまな辛さ(体の症状や、気持ちの辛さなど)を和らげて、より良い生活が送れるように、多方面から支える医療です。
具体的には、痛みや吐き気、呼吸困難といった体の辛さや、不安や気持ちの落ち込みなど、心の辛さなどを和らげたりする治療やケアのほか、日常生活を送る上でのさまざまな悩み(社会的、家庭的など)を聞かせていただいて、一緒に対策を考えていく、といった幅広い支援が含まれています。

Q2. 主治医から緩和ケアの専門の人にも診てもらいましょう、と勧められましたが、もう末期だということでしょうか?

A2. 緩和ケアは、辛さを和らげたり、生活の支援をしたりする医療ですので、病気の時期というものには一切関係なく行われるべきものとされています。特に、最近では、より早期からの緩和ケアの導入が重要と考えられています。ですから、緩和ケアを勧められたということは、主治医があなたの辛さを少しでも和らげ生活を支援したいとの配慮があるというふうに理解してください。

Q3. 現在、抗がん剤治療を受けているのですが、治療中には緩和ケアは受けられないのでしょうか?

A3. 確かに、緩和ケアは、かつては「治療の手立てがなくなった人に対する医療」を言い表す言葉であった時期もありましたが、現在は違います。
病気の早い時期から、しかも治療と並行して行われるべきものとの考えが定着してきています。治療中は治療に由来する辛さも生じることが少なくないので、緩和ケアも同時に行なっていくことが、治療と日常生活を順調に進めるためにも大切なことと考えられます。

Q4.がんの痛みに対して麻薬の鎮痛薬を処方されました。麻薬を処方されるということは、もうがんの末期ということなのでしょうか?

A4. 現在のがんの痛み治療は、「WHO方式がん疼痛治療法」に基づいて行われており、これは世界的に最も効果的で安全な治療法とされています。この方法では痛みの強さに従って段階的に鎮痛薬を使います。強い痛みにはモルヒネなどの医療用麻薬が使われます。
がんの痛みでも、麻薬でなく一般の鎮痛薬で十分に緩和できる場合もあり、それで効果が不十分な場合に麻薬の鎮痛薬を使うという段階的な考え方にもとづいています。ですから、早期か末期か、といった病気の時期で選ぶわけではなく、あくまで症状の強さに応じた、いわば適材適所の考え方で薬を選んでいるわけです。麻薬を処方されたら末期というわけでは決してありません。

Q5. 麻薬を使うと寿命が短くなると聞きましたが本当ですか?

A5. がんの痛みに対して麻薬を使うことで寿命が短くなるということはない、ということが現在では科学的に証明されています。
痛みの緩和治療は、それが適切に行われずに痛みが取れない状態が続くと、身体・精神の状態が悪くなる可能性が高く、ひいては生命予後(寿命)が短くなる、ということが起こり得ます。
ですから、麻薬を含む適切ながん疼痛治療を受けて、なるべく痛みが少ない生活を送ることが大切です。

Q6. 浜松医療センターで緩和ケアを受けるということは、具体的にはどういった形で行われるのでしょうか?

A6.緩和ケアには、基本的緩和ケアと専門的緩和ケア、という考え方があります。
基本的緩和ケアというのは、通常、診療やケアにあたる主治医や病棟看護師などが患者さんの辛さに寄り添い、対応するということで、浜松医療センターでは現在では、すべての医師、看護師ほか医療従事者がそのような考え方で医療に従事しています。
しかし、患者さんの辛さの中には、そういった基本的緩和ケアでは解決が難しい問題をお持ちの方も少なくはありません。そのような場合には、患者さん、ご家族あるいは主治医等からの依頼により、専門的な緩和ケアを担当する、緩和ケアチームという組織が設けられ活動しています。緩和ケアチームは、緩和ケアを専門とする医師、看護師のほか、心理士、薬剤師など多方面の専門職で作られた医療チームで、入院中の患者さんの病室を訪れて、個別に診療を行うものです。
緩和ケアチームによる支援をご希望の方は担当の医師や看護師にご相談ください。
外来通院をされている方については、緩和ケア専門の医師による緩和ケア外来というものもあって、通院しながらの利用が可能になっています。