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腎臓内科



診療科の特徴

腎臓内科長・人工透析内科長 大石 和久

腎炎、ネフローゼ、腎不全、透析治療など腎疾患全般から、膠原病に合併する腎疾患・血管炎などの特殊な疾患まで幅広い診療を行っています。透析療法科と兼務になっており、慢性及び急性腎不全の透析、血漿交換、血液吸着等の血液浄化療法を行っています。

対象疾患

急性及び慢性原発性腎炎
全身性疾患に合併した腎疾患
膠原病・リウマチ性疾患に合併した腎疾患
慢性腎不全
急性腎不全など

慢性腎炎

日本人の慢性腎炎の約半数を占めるIgA腎症の予後は悪く、発症20年後に約4割の患者が透析を導入されたとの結果が判明しています。小児でも同様の結果が出ています。腎生検での組織所見が軽度のIgA腎症は治療に反応し、予後は良好なため、早期発見・早期治療が必要と考えられます。IgA腎症が疑われる症例に対しては1日尿蛋白が約0.5gを超えた時点で腎生検を施行し、治療方針を決めています。進行したIgA腎症に対しては腎不全への進行を抑えるため、現時点で有効であると証明された治療を積極的に行っています。他の腎炎の治療も腎生検所見を参考に治療しています。腎生検は年間約20~30例行っています。

慢性腎不全

慢性腎不全の患者に対し、低蛋白食の食事療法を行うと腎不全の進行が抑制されることより、栄養管理科と連携しながら当科の外来日に栄養指導を行っています。院外の先生方から食事指導目的で紹介される患者も増え、先生方と共同で慢性腎不全の管理を行っています。また、我が国で新たに透析を導入される患者の約4割以上は糖尿病が原因で腎不全となっています。早期からの降圧療法と食事療法により腎不全の進行が抑制されることより、糖尿病性腎症の患者に対して、内分泌・代謝内科と栄養管理科と連携しながら治療を行っています。

急速進行性腎炎

最近、急速に腎機能が低下し、血液検査でANCA(抗好中球細胞質抗体)が陽性の患者が増えています。早期治療により透析をまぬがれることができるため、腎機能低下の早期発見が必要と考えられます。

膠原病リウマチ性疾患に合併した腎疾患

当科の医師1名は、日本リウマチ学会の専門医を有しています。膠原病リウマチ疾患は、腎病変を併発することが多く、また、腎病変は予後に大きな影響を及ぼします。腎疾患の早期発見と早期治療が必要です。

透析

透析療法科と兼務になっており、慢性及び急性腎不全の透析、血漿交換、血液吸着等の血液浄化療法を行っています。透析ベッドは33床あります。最近は潰瘍性大腸炎とクローン病に対する顆粒球の吸着療法、白血球吸着療法を消化器科と連携して行い、好成績を得ています。当院で新しく透析を開始する慢性腎不全の患者は年間約70~80名にのぼります。また、透析患者の生命予後が改善され、長期透析患者が増えるにしたがって、種々の合併症で他科に紹介入院される透析患者が急増しています。手術や検査など担当科と連携して治療にあたっています。内シャント手術件数は、平成26年度89件、平成27年度75件、平成28年度66件、平成29年77件でそのほとんどが透析導入時の手術でした。

その他

水電解質異常、酸塩平衡異常も診察しています。注意深い観察により、水電解質異常のデータから患者の隠れた病気が明らかになることもあります。最近、慢性腎臓病という考え方が提唱されていますが。腎機能が低下した患者は、腎不全よりも心血管イベントが頻発しており、腎不全の副作用としての心血管疾患に対する認識を高める必要があります。慢性腎臓病の合併症治療を他科と協力して行っております。
今まで治療法のなかった多発性のう胞腎に対して、トルバプタン(サムスカ)が保険適応になりました。腎不全の進行を抑えるためにも治療が必要です。当院でも治療を行っております。

医師紹介

大石 和久(おおいし かずひさ)

科長 兼 人工透析内科長
専門分野
腎炎、腎不全、透析、膠原病一般
資格等
指導医:日本腎臓学会、日本透析医学会、日本内科学会、日本高血圧学会
専門医:日本リウマチ学会専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本腎臓学会専門医
日本透析医学会専門医
浜松医科大学臨床教授
略歴
卒業大学名 信州大学
免許取得年 昭和56年

武田 明日美(たけだ あすみ)

医長兼リウマチ科医長・人工透析内科医長
資格等
指導医:日本内科学会
専門医:日本内科学会認定医 日本内科学会総合内科専門医
日本透析医学会専門医
日本腎臓学会専門医
略歴
卒業大学名 浜松医科大学
免許取得年 平成14年

江間 智映実(えま ちえみ)

医員
資格等
認定内科医
略歴
卒業大学名 杏林大学
免許取得年 平成24年

週間予定

午前 カンファレンス、
回診
外来 外来 外来 外来
午後 外来 外来 外来

実績

平成29年度血液浄化患者数

入院 外来
238名/2736件 43名/4953件 281名/7689件
入院:293名
腎臓内科:80名
他の科:213名
消化器:41
循環器:19
整形:21
血管外科:41
脳外:11
呼吸器内:13
血液:12
感染症:5
耳鼻科:2
形成:2
心外:14 
救急:2 
眼科:4
内分泌:1 
泌尿器:1
乳腺:1
呼吸器外:2
神経内:1
消化器外:15
産婦人:2
リウマチ:2
皮膚:1
乳腺:1
※顆粒球吸着(G-CAP)86件

救命センターにおける血液浄化:169件

血液透析(HD) 87件
血液濾過透析(OHDF) 32件
持続緩徐式血液濾過透析(CHDF) 38件
限外濾過(ECUM) 1件
エンドトキシン吸着療法 7件
血漿交換(PE) 4件

透析室における血液浄化

血液透析(HD) 7,598件
血液濾過透析(OHDF) 1,084件
エンドトキシン吸着療法 1件
血漿吸着 11件
二重濾過膜血漿交換療法 15件
顆粒球吸着 86件
腹水濾過濃縮再静注法 17件
幹細胞採取 14件
骨髄濃縮 4件

施設認定

日本リウマチ学会 日本腎臓学会 研修施設
日本高血圧学会 専門医認定施設