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院長挨拶


浜松医療センター院長/海野 直樹

海野 直樹

浜松医療センターは安全、安心な、地域に信頼される病院”を基本理念として地域の中核病院として高度急性期医療、救急医療、小児周産期医療、がん医療、アレルギー疾患、感染症、そして災害時の拠点病院としての任に当たっております。今後も、一貫して安全・安心な、地域に信頼される病院でありたいと考えております。
 さて、2020年に始まった新型コロナウイルスによるパンデミックは未だ終息の兆しはありませんが、この間、検査法、治療法、予防法など多くの知見が獲得され、社会も徐々にですが日常を取り戻しつつあると思う今日この頃です。しかし現在もまだコロナ陽性患者さんは数多く存在し、職員やその家族が陽性となり欠勤を余儀なくされることもしばしばです。このような状況下で、当院はウイズコロナ、アフターコロナに向けての準備を進めています。一方、グローバル社会で世界中の人々が地域を超えて頻繁に移動する社会、これまで人が足を踏み入れなかった未開の地域への開発の進行と動植物との接触、地球温暖化などにより、今後人類はこれまで経験したことのない新興感染症の勃発に次々と遭遇することになるのではないかと懸念されています。したがって医療は今回の新型コロナウイルスのアウトブレークで得た教訓を糧にして、将来に備えなければならないと考えております。具体的は感染症に対する専門家の育成や病棟の整備、有事の際の病院間の連携体制の構築などを平時から準備することが肝要です。政治、行政と医療の現場が一体となって備えておく必要があると思います。一方、世界はロシアによるウクライナ侵略や、エネルギー、食糧価格の高騰、インフレ、不況の足音など不安定要因を増しています。激動の社会において、私たちは常に医療人しての原点を忘れず、変化を恐れずに柔軟に対応する力が求められていると思います。
激動の社会において、新病院の建設は浜松医療センターが基本理念を全うするために必要な大事業です。2023年10月に完成、翌年2024年1月の開院を目指して建設工事は順調に推移しております。新病院が持つ高度な機能を存分に発揮できるよう数年前から職員のレベルアップ、人員の充実に着手し、地域の高度医療拠点病院としての体制を強化しつつあります。一方、工事のため病院の駐車場から玄関までが遠くなり、多くの患者さんならびにご家族の皆様には大変なご不自由を強いており申し訳なく思います。また近隣の住民の皆様にも多大なご迷惑をお掛けしていることと存じますが、何卒ご容赦の程よろしくお願い申し上げます。


令和4年6月
院長 海野直樹